鼻水も凍り、防寒具を借りてやっと雪の中を進むような場所で、美雪の格好ではとても過ごせない……が、この気温でも美雪と同じくらいの装備で動く橋本監督。監督が作中のように「悠輔〜〜!!」と叫ぶと、あたり一帯に声が響き、監督と美雪のシンクロ度が最高潮に達する。
一方で、この探検隊のような格好をしないと過ごせない極寒の中で「素手で悠輔のガラス玉を触って、温もりを感じて欲しい」と言い出したという、演出の鬼でもある監督。さらに「誰か一人あそこに残って、美雪の不安な気持ちを体験して欲しい」と言い出し、ネタを提供してくれる。体験した記者の「心細くて、悠輔に会いたくなった」という気持ちを聞き、美雪の気持ちがより鮮明に浮かび上がってくる。ちなみに作中で悠輔が走っているのは500mほどであり、地元の方も「あれなら走れるかも」と納得だという。
中条が「家族の話でもある」と言ったように、多くの人が涙した美雪と母親(高岡早紀)との電話シーンもこの「エルフの隠れ家(Elves’ Hideaway)」内の施設だった。
あのレストランはここに!
また、夏のヘルシンキで2人がディナーを食べた、という設定のレストラン「Saamen Kammi」もレヴィに。敷地内にはトナカイもいるが、悠輔の「トナカイって食べていいの?」というセリフを思い出し、まさかこのトナカイが…? という気持ちに。ヘルシンキ市内にも、良く似たLappiというレストランがあるそうだ。