コンパクトでもスペックは旗艦クラス、一切の妥協なし!
カメラでも、スペックに妥協はしていません。AQUOS R2 compactのカメラは2,260万画素で、広角22mm、F値は1.9と、AQUOS R2のメインカメラと同等スペックとなっています(AQUOS R2とは異なり、2眼カメラではありません)。
高性能のCPUをいかして、被写体やシーンにあわせてカメラが撮影モードを自動で切り替える「AIオート」や、光学式手ぶれ補正も用意。被写体が傾いてしまったとき、最適な構図に補正する「インテリジェントフレーミング」など、シャープならでなカメラ機能も利用できます。
ポケットからさっと取り出し、すぐ撮影できる機動力はコンパクトモデルならでは。光量の少ないシーンでは若干手ぶれしやすいようにも感じました(コンパクトさゆえ、撮影時も片手でスマホを構えて撮影していたからかもしれませんが……)。暗い屋内で撮影するときは、両手でしっかり構えるなどの工夫が必要だと思いました。ちなみに800万画素のインカメラには、美顔補正や背景をぼかすといったセルフィー機能もしっかり備わっています。
このほか、HDR規格のひとつである「Dolby Vision」や、立体音響技術「Dolby Atmos」に対応。映像をより色鮮やかに見せる「バーチャルHDR」なども備わっています。「映像の迫力」では大画面のスマホに敵わないかもしれませんが、さすがはIGZOディスプレイ。「映像の美しさ」では負けていません。本体上部にあるスピーカーはかなり小さいため、スピーカーサウンドは物足りないところもありますが、ヘッドホンを使えば映像を楽しむ端末としてもアリだと感じました。
AQUOS R2 compactは片手で快適に使えるうえ、ディスプレイが大きくキレイ。しかもスペックで各メーカーのフラッグシップモデルとも見劣りしない、かなりレアな1台となっています。コンパクトなスマホで最大の懸念であるバッテリー性能も、省電力なIGZO効果もあって、2,500mAhという数字以上によく持つ印象。もちろん使用条件によるでしょうが、2日間くらいは余裕でした。サイズ、操作性、スペック、バッテリー、どこを切り取っても優れており、バランスのとれたスマホといえそうです。「見やすさ」と「片手操作」の両方を求める人にとって、唯一無二の選択肢であるだけでなく、日常で大画面スマホの操作にストレスを溜め込んでいる人(筆者含む)にとっても、魅力的なスマホと断言できます。