マウス全体のデザインは、決して奇をてらっておらず、非常に手になじみやすい形状だ。日本マイクロソフトのこれまでのマウスは、ほかとの違いをアピールするためか、ひとめ見て分かるほど奇抜な形状の製品が多かったので、無難かつ実用的なこのデザインは個人的には歓迎だ。
4ボタンがカスタマイズ可能
なかでも、親指を乗せられるフリップについては、他社の高級マウスにも採用されている仕様で、長時間の利用時も疲れにくい特徴がある。
搭載する6ボタンの内訳は、通常の2ボタンとホイールボタン、左側面の3ボタンで、このうちカスタマイズに対応するのは通常の2ボタンを除く4ボタンとなっている。なおホイール手前のボタンは前述のようにスクロールの種類を切り替えるためのもので、ボタンとはカウントされておらず、またカスタマイズにも対応しない。
ボタンの感触はやや硬め
実際に使っていて多少気になるのは、左右クリックのボタンが一般的なマウスに比べてかなり重く、強めに押してやる必要があることだ。指を軽く乗せていただけでクリックになるミスこそ起こりにくいものの、かなり指先が疲れてしまう。店頭展示のサンプルを使う機会があれば(なるべくスイッチが摩耗していない個体を選んで)確認してみてほしい。
もっとも全体的にはマウスとしての基本に忠実な設計で、ポインタの精度も非常に高い。側面の3ボタンも無理なく押せる位置に配置されているほか、裏面のセンサ穴もしっかりと中央にレイアウトされており、狙った位置へと動かしやすいのは好印象だ。
また、手持ちのAndroidタブレットに接続してみたが、デスクトップモードに相当するプロダクティビティインターフェイスに切り替えることで、快適な操作が行えた。全体的に、ボタンの感触がやや硬いのを除けば、ハードウェアとしては文句なしで、同社の歴代のマウスと比較しても最高峰クラスの製品と言っていいだろう。