CESに出展した各社のブースに並んだイヤホンの新製品は、ほとんどがBluetoothに対応するワイヤレスモデルでした。そして最も注目されていたのは、左右独立型の完全ワイヤレスイヤホンです。
2018年はアップルのAirPodsが大ブレイクしたことで、完全ワイヤレスイヤホンの認知がさらに広がりました。2019年は“打倒AirPods”を狙って、新しい機能を盛り込んだり、コスパを徹底的に磨き上げたイヤホンの種類がさらに増えそうです。
CES 2019に出展された製品の中では、世界で初めてBA型×2基とダイナミック型×1基のハイブリッドドライバーを搭載したAVIOTの「TE-BD21f」がユニークでした。取材時点では残念ながら音を聴けなかったので、機会を改めてゆっくり試してみたいところです。日本での発売時期や価格も気になるところですが、リッチなサウンドでAirPodsに差を付けることができるのでしょうか。
JBLは99ドル(約1万円)の完全ワイヤレスイヤホン「Tune 120 TWS」を発表。アメリカで3月に発売を予定しています。アンダー1万円の完全ワイヤレスイヤホンは、現在も日本国内を探せばいくつも見つかるのですが、音質や使い勝手の完成度が一定レベルに到達しているお値打ち品は多くありません。
信頼と実績のあるJBLがお手ごろな価格で“使える”完全ワイヤレスイヤホンを発売すれば、特にエントリー層の若い音楽ファンに注目されそうです。AirPodsの足もとを揺るがすことも不可能ではないかもしれません。
さてさて、2019年もオーディオ・ビジュアルの新製品やサービスの話題で賑やかになりそうです。歴史に残るヒットモデルの誕生にも期待したいですね。