オーディオ関連で注目度が高かったトピックは、ソニーが発表した「360 Reality Audio」です。発表内容については大河原克行氏のレポートも参照してください。360 Reality Audioの魅力を簡単にいうと、360度の全方位から囲まれるような豊かな臨場感あふれるサウンドを、スマホと普通のオーディオ用ヘッドホン・イヤホンを使って楽しめるようになることです。
CES 2019の時点では技術発表だけで、国内ではいつ、どうやって楽しめるようになるのか具体的な説明はありませんでした。海外では音楽配信サービスのDeezer、nugs.net、Qobuz、TIDALが専用のコンテンツを制作・提供することを明らかにしています。
ソニーは音質に特化した「ハイレゾ」や、アウトドアでの音楽再生に不要な環境ノイズを消音するという機能性を追求した「ノイズキャンセリング」にも力を入れています。ソニーは360 Reality Audioで「豊かな音場」を楽しむリスニングスタイルを提案することによって、「いい音」の新基準を創り、ハイレゾとノイズキャンセリングとの三本柱でオーディオを盛り立てていくことを考えているようです。
まるでライブ会場にいるようなリアリティあふれる体験が、スマホによる音楽リスニングをますます楽しく感じさせてくれるのではないでしょうか。国内発表が楽しみです。
ヘッドホンメーカーのゼンハイザーは、ARヘッドセットの「Magic Leap」と共同開発したイヤホン「AMBEO AR One」をアメリカで発売しています。AR(拡張現実)のテクノロジーを生かした没入体験を高める音響技術と製品も、2019年は多くのブランドが発表しそうな機運が高まっています。