Basemark
https://www.basemark.com/products/basemark-gpu/

2018年11月27日に発表になったBasemarkのGPU向けの新しいベンチマークである。このベンチマークが面白いのは、DirectX 12以外にOpenGL 4.5とVulkan 1.0にも対応していることだろう。

立ち上げると、デフォルトはOfficial Test(レンダリング解像度4K、画面表示1280×720pixel、Quality:High)でAPIとテクスチャ圧縮方法だけが選択できる(Photo19)。

  • Photo19:ほかにパラメータを自由に選べるCustomと、ウォークスルーができるExperienceが用意される

APIはVulkan 1.0/OpenGL 4.5/DirectX 12の3種類、テクスチャ圧縮はVulkanとDirectX 12はbc7のみだが、OpenGLだけはほかにastc/etc2も選択可能だ。パラメータを選んで"Run Official Test"を押すとレンダリングのサムネイル画面が表示され(Photo20)、テストが終わると結果が表示される(Photo21)。

  • Photo20:テストそのものは1回あたり数十秒で終わる

  • Photo21:Historyを選ぶと過去のテスト結果と比較できる

この結果は、Basemark GPUのインストールディレクトリの下にある"results"フォルダにjsonフォーマットで格納されるので、後でここから結果を取り出すことができる(ただし開くとわかるが、ちょっと処理が面倒くさい)。

Photo21ではScoreも表示されるが、今回はAverage/Maximum/Minimumのフレームレートで評価を行った。またPhoto21のフレームレートは少数以下四捨五入されているが、jsonフォーマットの方には四捨五入されていない生のフレームレートが格納されているので、こちらを利用して集計している。

ということでまずグラフ15が平均フレームレートだが、なんとGeForce RTX 2060がどのAPIでもぶっちぎりで、特にGeForce GTX 1060の倍近いフレームレートを実現できているのは驚きである。

GeForce GTX 1070 Tiと比べても結構な差があるあたりは、やはりメモリ帯域が効果的に作用しているのだろうか? この傾向は最大フレームレート(グラフ16)や最小フレームレート(グラフ17)の結果でも同じであり、単に平均だけが高いというわけではないようだ。