2019年はMacの販売台数が伸びる年になるかもしれません。ただし、それはコンシューマ向けではなく、エンタープライズ市場に牽引されたものになります。Appleはここ数年、エンタープライズ対応を着実に進めてきました。2019年は、多くの企業でWindowsからMacへの移行が見られる年になりそうです。なぜなら、2020年1月にWindows 7の延長サポートが終了するからです。
MicrosoftはもちろWindows 7からWindows 10への移行を後押ししており、過去の資産を考えたらWindowsがスムースな移行になるでしょう。しかし、あらゆる産業ですでに起こっているデジタル・トランスフォーメーションを考えた場合、将来のニーズを最も満たす選択はiOSになります。
Egnyteによると、エンタープライズ分野のモバイルアクティビティの79%がiOSで起こっています (その内の59%がiPhone、41%がiPad)。それらと最も相性が良いPCはMacであり、特にセキュリティ機能が進化したT2チップを備えたモデルが最善の選択になります。
モバイルに関してMicrosoftはWindowsデバイスで市場を奪いに行くのをあきらめ、Apple製品やAndroidにもOffice 365アカウントを広げる戦略に切り替えており、「Windowsか、Macか」という摩擦が弱まっているのもMacにとって追い風です。またプロダクティビティ以外にも、経営や人事の観点でも企業が若い世代の才能を引き付ける上でApple製品の採用が効果を発揮するのも理由の1つになっています。