――今後の話も伺っていきたいのですが、2019年1月クールは、4本の連ドラを制作されますね。フジ系は、『スキャンダル専門弁護士 QUEEN』(1月10日スタート、毎週木曜22:00~)と、『後妻業』(カンテレ制作/1月22日スタート、毎週火曜21:00~)ですね。
木10枠ですが、これも、1話完結の事件解決モノという「月9改革」の意識を反映させたもので、竹内結子さんに主演を担ってもらうことを前提として企画しました。竹内さんは、共テレが制作した『ストロベリーナイト』以来となるフジの連ドラ主演で、斉藤由貴さんやバカリズムさんといった個性豊かなレギュラー陣がそろっているので、事件解決そのものだけでなく、『HERO』のようなメイン登場人物の掛け合いの面白さも楽しんでいただければと思います。
『後妻業』は、「私たちが満足できるドラマが少ない」と嘆く40代以上の女性たちの大人の視聴者を狙った大胆な企画で、こちらは1話完結ではない本格的な連続ドラマです。バラエティやCMで好感度の高い木村佳乃さんがおちゃめな悪女を演じるところが最大の売りで、黒川博行さんのインパクトある原作をもとに、うんとエンタテイメントに広げています。
――他にも、高畑充希さん主演『メゾン・ド・ポリス』(TBS系/1月11日スタート、毎週金曜22:00~)と、夏菜さん主演『人生が楽しくなる幸せの法則』(読売テレビ・日本テレビ系/1月10日スタート、毎週木曜23:59~)があります。
『メゾン・ド・ポリス』は、共テレが手がけるTBSの連ドラとして4年ぶりで、純粋な企画競争で決まりました。TBSさんも、これまでより少し年齢層が上の視聴者を狙っており、この企画が採用されたんです。こちらも1話完結の事件モノですが、難しい内容ではなく、お茶の間で楽しんで見られる王道の連ドラを目指しています。
『人生が楽しくなる幸せの法則』ですが、読売テレビさんの連ドラを手がけるのは、少なくとも10年以上ぶりで、本当に久しぶりになります。Netflixの『Jimmy』で吉本興業さんと制作し、そこで信頼を得た結果、今回も吉本さんの指名を受けて制作プロダクションになりました。この枠らしい、弾けた内容になると期待しています。
――先ほど少し話が出ましたが、カンテレさん60周年の『BRIDGE』(1月15日21:00~)も控えていますね。
これは連動するU-NEXTでのスピンオフドラマやドキュメンタリー番組も含めて、合計5時間超を全て共テレで担っている超大型企画です。ドラマもドキュメンタリーも担える制作会社という信頼のもとで依頼されました。阪神・淡路大震災当時を描く作品なので、撮影はもちろんCGを駆使しており、制作時間も膨大にかかっています。ぜひ期待していただきたいと思います。
■とんねるずの番組「いい時期が来たら」
――もう少し先になりますが、4月改編の展望はいかがですか?
まずはレギュラー番組を継続しながら、トライアルした単発番組を、第2弾、第3弾と続けて、レギュラー化を目指すという作業をしていきます。『チコちゃん』も単発で3回やって、手直ししながら今の形になりましたから。それと、最近はゲーム配信系で、大きなイベントの制作・運営・中継が増えてきたので、次の柱になるだろうと思っています。渋谷にちょっとした生配信ができる4K対応スタジオを持っているので、どんどん稼働率を上げていきたいですね。
――古巣のフジテレビでは、1月期で日曜のゴールデンタイムを改編します。
『アオハル(青春)TV』は、スタジオ技術チームが共テレなんですよ。ヒロミが久しぶりにフジでMCをやりますけど、「節目節目でちゃんと陣中見舞いに行くから、安心しろ」って言っておきました(笑)
――港さんといえば『とんねるずのみなさんのおかげです/した』(フジ)ですが、現在とんねるずさんのレギュラー番組がない中で、お2人の番組をやってみたいという気持ちはありませんか?
いい時期が来たら、ぜひうちでやりたいですよ(笑)。勢いのある番組がいいですね。貴明は『たいむとんねる』の収録に木村屋のあんぱん持って差し入れに行くと喜んでますし、憲武はこの前ソロライブが大盛況で、2人ともしょっちゅう会いますけど、相変わらず面白いことやってるなぁって思いますよ。