最近のハイエンドモデルでは、カメラ+AIでシーンを認識して、全部おまかせできれいに撮れるのがトレンドです。

一方でXperiaシリーズには以前から、13のシーンとカメラの状況を自動認識しておまかせで撮れる「プレミアムおまかせオート」という機能があり、ある意味ではトレンドを先取りしていたとも言えます。

操作画面はシンプルに

「Xperia XZ3」のメインカメラは約1920万画素で、1/2.3型イメージセンサーの「Exmor RS for mobile」、画像処理エンジンの「BIONZ for mobile」、高解像度レンズの「Gレンズ」からなるソニー独自の「Motion Eyeカメラシステム」を搭載。Snapdragon 845を採用するCPUや4GBのメモリ、64GBのストレージなども含めて、主なスペックは前モデルの「Xperia XZ2」から大きく変わっていません。

一方で今回、カメラのメニューから「プレミアムおまかせオート」のマークが消えてしまいました。といっても別に機能がなくなったわけではなく、もはや〝当たり前〟になったという感じ。

これまではマニュアル/プレミアムおまかせオート/ムービー/その他のカメラアプリを画面をスワイプして切り替える仕様でしたが、「Xperia XZ3」では写真=プレミアムおまかせオートとなり、スワイプによる切り替えは写真orビデオの2択のみ。ぐっとシンプルなUIに変更されています。

  • 大きくUIを変えた「Xperia XZ3」のカメラ。上のマークからフラッシュ/タイマー/画角/明るさ&色味/メインorフロントカメラ/設定が切り替えられます

  • 「モード」をタップすると、写真orビデオのどちらでもマニュアルを含む同じカメラアプリが表示されます

よく使うアプリの起動も手軽に

マニュアルも含めたその他のモード(カメラアプリ)は、そのものズバリ「モード」をタップして表示されるメニューから選ぶ仕様になりました。

一度選んだアプリは、次に違うアプリを選ぶまで画面に常時表示されるため、よく使うアプリの起動も簡単にできるしくみ。今までの操作方法とはガラっと変わったため、これまでのXperiaシリーズから乗り換える人は少々戸惑うかもしれませんが、写真はほとんどオートで撮るという人にとっては、不要なメニューが隠れた分だけ操作がシンプルになり、わかりやすくなったのではないでしょうか。筆者も最初は手探りで使い始めましたが、すぐに慣れて直感的に操作できることを実感しました。

なおマークこそメニューから消えてしまいましたが、カメラを構えるとその都度シーンが自動認識され、シーンにあわせた最適な設定で撮影ができるのは、これまでの「プレミアムおまかせオート」と同じ。たとえば食べ物にカメラを向けると、ちゃんと「料理」と認識されて、温かくシズル感のある写真を撮ることができます。以下いろいろなシーンを、すべておまかせで撮影してみました。

シーン自動認識で撮影チェック!

  • 焦点距離4mm、シャッタースピード1/50秒、F値2.0、ISO200

  • 焦点距離4mm、シャッタースピード1/100秒、F値2.0、ISO80

  • 焦点距離4mm、シャッタースピード1/800秒、F値2.0、ISO40

  • 焦点距離4mm、シャッタースピード1/640秒、F値2.0、ISO40

  • 焦点距離4mm、シャッタースピード1/16秒、F値2.0、ISO640

  • 焦点距離4mm、シャッタースピード1/16秒、F値2.0、ISO250

  • 焦点距離4mm、シャッタースピード1/50秒、F値2.0、ISO125

撮影時にまず感じたのは、シャッターの切りやすさ。Xperiaにはカメラを構えたときにちょうど右手の人差し指があたる位置に、専用のカメラボタンが用意されています。おかげで両手でしっかりとスマホをホールドしつつ、安定したポジションでの撮影が可能に。

さらに、カメラを構えてみて実感したのが、カメラモニターの美しさでした。