日本が好きだから、市場に参入した
「現在SESAMEは、全世界で5万台を販売しています。クラウドファンディングのユーザー比率では、アメリカが約半数、つぎにカナダ、オーストラリア、シンガポール、日本の順となっています」(ジャーミン氏)
SESAMEは日本でもAmazon.co.jpで販売されていますが、日本はアメリカと比べてカギの形やサムターンの大きさが異なるため、うまく取り付けられないという声が多数あがりました。そこでジャーミン氏は、日本に最適なスマートロック「SESAME mini」を開発することとなったのです。
「日本市場に参入したのは、市場規模やマーケティングといった部分ではなく、日本が好きだからです。大学を出たあと2年間日本に住んでいたのも、人と人の信頼関係や礼儀の正しさなど、日本の価値観を学びたいと思ったからです」(ジャーミン氏)
SESAME miniはアメリカで販売しているSESAMEを見直し、ギアの耐久性は3倍にアップ。電波の通信距離や、電池の持ちなども110%向上させました。モーターなどは同じですが、日本の小さなサムターンに合わせているので、本体サイズも約半分に小さくなっています。小さくても、中身はタフになっているとのことでした。