台湾出身で、スタンフォード大学在学中にスマートロック「SESAME(セサミ)」を生み出したのは、CANDY HOUSEの創業者であり、CEOのJerming(ジャーミン)氏。前回は日本で発売を予定する「SESAME mini」の生産拠点である台湾の工場を見せてもらいました。
今回はSESAME miniを自宅ドアに取り付けて試してみるとともに、ジャーミン氏を直撃して、「SESAME」を生み出す経緯と日本進出の理由、そして今後のプランについてお話を伺いました。
取り付けカンタン、スマートフォンから操作
SESAME miniを一足先に使ってみました。ドアへの取り付けは非常にカンタン。自宅ドアのサムターン位置をセサミのつまみと合わせ、固定するだけです。筆者宅のサムターンはやや背が高かったため、そのままでは取り付けられず、付属のアダプターを用いて高さを合わせました。付属のアダプターを使うと、三段階で高さを調整できます。
SESAME miniのホルダーはかなり自由度があるため、様々な形状のサムターンを回せます。ただし、サムターンの台座が直径51mm以下で、つまみの幅が20mm以下など、一定の条件はあるので事前チェックは必要。取り付けるときは、両面テープで本体を貼る前に、つまみを回してサムターンが回ることを確認するとよいでしょう。
SESAME mini本体を取り付けたら、スマートフォンアプリから設定を行います。アプリにGoogleアカウントやFacebookアカウントでログインしたあと、サムターンの施錠位置や解錠位置を登録することで、スマホから操作が可能となります。
SESAME mini、筆者宅では非常にスムーズに動作しています。いちいちカギを取り出すことなく、ドアの前に行かずに施錠・解錠できるため、外出先から帰って子どもたちが先にドア前に行ったときも、子どもたちを押しのけてカギを開ける必要がありません。買い物帰りなど、車に乗ったままドアを解錠できるのとても快適です。
アプリでマネージャー設定をすると、自分以外の人でもSESAME miniを操作可能となります。たとえば仕事で外出しているとき、マネージャー設定している妻が解錠したという通知が届き、「子どもの習い事から帰ったんだな」といったことがわかって安心しました。ドアの施錠・解錠履歴がチェックできるのも、スマートロックの利点です。
税込1万円以下と低価格で導入でき、多機能なSESAME mini。まだ自宅にスマートロックを導入していないなら、ぜひ使ってほしい製品です。