前ページで紹介したような問題は、そのアプリ自体を使わず、代替アプリを使うことである程度は解決できるのだが、ひとつ避けて通れない問題がある。それはiPhone XS Maxのホーム画面自体が、横向きでの表示に対応していないという問題だ。

これはある意味、スマホなので仕方がないとも言えるのだが、Androidの場合、7型クラスの製品にはホーム画面を横向きに設定できる製品も多い上、今回の比較対象であるiPad mini 4は、ホーム画面の段階から画面を横向きに固定したまま使い続けられるので、使い勝手の差を如実に感じるポイントだ。

  • ホーム画面自体が横向きの表示に対応しないのはネックだ。ほかにApp Storeなども縦向きで固定されてしまっており、横向きでの表示ができない

  • もっとも、横向き表示に対応したアプリを使っている最中に電源ボタンを押すと、このようにロック画面は横向きで表示されたりするのが解せない

  • 設定画面はきちんと横向き表示に対応しており、iPadライクな2ペインの表示が可能だ

横向きiPhoneだとFace IDが反応しない

それでも我慢しながら使ったとして、もう一つ大きなネックになるのは、Face IDだ。iPhoneに搭載されている顔認識機能「Face ID」は、デバイスを縦向きに構えて認証することが前提になっており、カメラが横倒しの場合は反応しない。したがって、iPhone XS Maxを横向きに使う場合でも、最初のロックの解除だけは、本体が縦向きの状態で行う必要がある。

この点は、使い始める時はまだ許せるのだが、横画面でアプリを使い続けていてたまたま操作に間が空いてロックがかかった時に、そのつど本体を縦向きにしてロックを解除し、また元に戻す操作が必要になるので、正直なところかなり煩わしい。次期iPadが登場するタイミングで、画面を横向きにしてのロック解除にも対応するのではとの噂もあるが、ひとまず現状ではどうしようもない。

  • Face IDは本体が縦向きでないとロックを解除できない。放っておくとパスワード解除画面が出現する

  • Touch IDはもちろんこのような制約はなく、画面を見なくても手探り(指紋認証)でロックを解除できてしまう