E Inkディスプレイでドキュメントを見る、ペンで描く、マルチランゲージキーボードにも

製品の詳細はコンシューマ事業部製品統括 部長の櫛田弘之氏が細かく紹介しました。

  • レノボ・ジャパン コンシューマ事業部製品統括 部長の櫛田弘之氏。持っているのはYoga C930で、ヒンジの部分にスピーカーが配置されています

Yoga Book C930が今回の発表の目玉ともいえる製品です。9.9mmで775g(Wi-Fiモデル)と極めて薄く軽く仕上がっているのですが、何といっても最大の特徴は液晶とE Inkのデュアルディスプレイです。

  • Yoga Book C930は種類の異なるディスプレイを採用しているのが最大の特徴で、屋外でのメモ利用やPDF文書の閲覧に威力を発揮しそうな感じです

極薄ボディなのでディスプレイが開きにくいのですが、「knock to open」という仕組みが入っており「本体を二回軽くたたく」とパカっと開きます。ただ、この仕組みは内部の加速度センサーを使っているため机に置いて、机をドンドンと叩いても開いてしまいます(この機能をOFFにして、ボリュームダウンボタンで開くことも可能)。

  • 従来のYogaよりもエッジがあり、蓋をあけるのはやや困難。そこでトントンと叩くとこのようにカパっと開くknock to openが用意されています

キーボードはE Ink部分にキーが表示される仮想キーボードです。30言語のキートップが用意されており、英語キーが好きな人は英語キーにする事も可能です。また、タッチパッドとキーが同時に表示されるクラシックモードと、スペースバーが必要に応じてタッチパッドになるモダンモードが用意されています。モダンモードはタッチパッドのスペースの分だけ広いキーで使えます。

  • 仮想キーボードは画面のモダンモードとタッチパッドが同時に見えるクラシックモードが用意されています

  • クラシックモードキーボードの例。スペースバーとマウスパッドが両方表示されている一方、キートップの奥行きがやや短くなっています

  • E Inkキーボードは現在30言語に対応していますが、ユーザーカスタマイズ配置等は今のところ対応しないそうです

仮想キーと言っても入力したという事は音と振動、そしてキー画面がアニメーション表示することで認識できるほか、指の癖を自動的に学習する機能も付いています。

Lenovo Precisionペンは筆圧を4096段階で判断でき、紙に書いたようなペンの強弱や濃淡が表現できます。本体が薄すぎてペンを収納することはできませんが、液晶パネルの左右に磁石が入っているので、そこに止めておくことができます。

  • 背面。従来タイプの「時計のバンドのようなヒンジ」を使用しています。スタイラスペンは磁石でモニターの左右どちらでも止める事ができます

Yoga Book C930は11月上旬発売で市場想定価格は124,800円~となっています。なお、LTEモデルはWiFiモデルよりも遅れて販売を開始するということでした。