ダイソンといえば、やっぱり掃除機、そして羽根のない扇風機やドライヤー、といったイメージが強いと思いますが、隠れた人気製品のひとつに「タスクライト」があります。これはLEDで手元などを照らすライトのことです。ダイソンのタスクライトの特徴は、デザイン性の高さとLED寿命の長さでした。
9月14日に発表された新製品「Dyson Lightcycle タスクライト」(以下、Lightcycleタスクライト)は、これらの特徴を引き継ぎつつ、さらに現在地と時刻に応じた「身体に最適な光」を照らせるようになりました。
Dyson Lightcycle タスクライトの「サイクル」って?
従来、ダイソンのタスクライトは光の量を変更する調光機能は搭載していましたが、「光の色」を調整する機能はありませんでした。このため、「白っぽい光」や「オレンジがかった光」など、色温度の異なる数種類の製品をラインナップしていました。
新しいLightcycleタスクライトは、3個の寒色LEDと3個の暖色LEDを搭載することで、2,700~6,500ケルビンの範囲で、自由に色温度を変えられるようになりました。そして、色温度の調整機能を最大限に活用したのが、新製品の目玉ともいえる「現在地と時刻をトラッキング」する機能です。
Lightcycleタスクライトの最大の特徴は、Bluetoothでスマートフォンやタブレットなどのアプリと連携して、スマートフォンのGPSと時計から現在地と時刻を取得、その場所と時間に応じた明るさと色温度(光の色)を設定できること。たとえば、昼は明るく白っぽい光、夜は夕焼けのように穏やかでオレンジっぽい光を提供します。
ダイソンによると、人間は日の出とともに起きて日没とともに寝ていたように、人間の生活サイクルは光に影響を受けやすいのだそう。このため、現在のように明るい照明やスマートフォンの明るい液晶画面にずっとさらされていると、睡眠に関するホルモンが悪影響を受け、入眠しにくいといった問題が起こりやすいといいます。
そこで、Lightcycle タスクライトのトラッキング機能は、自然界の光のように一日の光をコントロール。つまり、昼は集中力をアップさせやすく、夜はリラックスしやすい光に調整します。
もちろん、マニュアルモードやプリセットモードも搭載。本体やアプリで自由に光量と色温度を変更でき、アプリから「学習」「リラックス」「作業」といった用途に適した光を選ぶこともできます。
「ここぞ!」というときに集中力を最大限にアップする「ブースト」モードも搭載。ブーストモード時は、最大20分間のみ集中力がアップしやすい最大光量、最高色温度(青みがかった白)に光を調整します。ちなみに、この20分というのは「人間の集中力が持続して、かつブルーライトが身体に影響を及ぼしにくい時間」だそうです。