液晶画面に情報を表示できるスマートスピーカー、いわゆるスマートディスプレイは、7月末にLenovoからGoogleアシスタント搭載のスマートディスプレイ「Lenovo Smart Display」が登場して話題になりましたが、この8月も新たな動きがありました。

8月に新たに登場したのが、JBLのGoogleアシスタント搭載のスマートディスプレイ「JBL LINK VIEW」です。楕円形のボディで、往年のラジカセのような外観が特徴です。もともとCES 2018で発表されていた製品で、日本での発売は今のところ未定ですが、JBLブランドのスマートスピーカーは日本国内でも展開されているだけに、数あるスマートディスプレイの中で、国内で発売される可能性が高い製品と言えます。

  • 「JBL LINK VIEW」販売ページ。249.95ドル(約27,800円)で売られています

また、注目すべき動きとして、Google自らスマートディスプレイを発売する可能性があることを、Nikkei Asian Reviewが報じています。

これまでのところGoogleアシスタントを搭載したスマートディスプレイは、前述のLenovoやJBL、さらにはLGなど、サードパーティー各社からしか発表されていませんが、Googleはもともとスマートスピーカー「Google Home」シリーズを自社で展開しており、自社ブランドで製品を発売しても何らおかしいことではありません。発売されれば一気に大本命となる可能性があるだけに、今後の動きに注目したいところです。

Amazon AlexaとMicrosoft「Cortana」の相互運用がスタート

最後に、音声アシスタントのシェア争いで注目したいのが、Amazon Alexaと、Microsoftの音声アシスタント「Cortana」との相互連携が始まったことです。両者の提携はすでに昨年の段階で発表されていましたが、今回パブリックプレビューという形で、CortanaのAlexaアプリをインストールすることにより、Amazon EchoからCortanaが利用できるようになりました。

まだ海外でもテストが始まったばかりで、日本でいつから使えるようになるかは未知数ですが、仕組み自体は既存のスキルをベースにしていることから大きな障害はないとみられ、意外と早く実現する可能性もあります。直接起動するのではなく、Alexaの側から呼び出さなくてはいけないことが利便性にどう影響を与えるか気がかりですが、Windows 10ベースでCortanaを使っている人にとっては、朗報と言えるかもしれません。