Appleが通知のグループ化やインタラクティブ化とともにiOS 12に追加したのは、通知を一切見せない機能だ。これまでも、「おやすみモード」によって、寝ている間に通知が届いてもiPhoneを点灯させたり音を鳴らさないようにする仕組みは実装されていたが。
iOS 12では、さらに強力な「ベッドタイム」をおやすみモードに追加した。これをONにすると、画面には月のアイコンが現れ、アプリの通知は表示されなくなる。新着時に画面が点灯しないだけでなく、ロック画面に通知そのものが表示されなくなるのだ。
もしおやすみモードで許可アプリを追加していない場合、ロックを解除しても使えるのは「通話」「メッセージ」「設定」の3つのアプリのみ。それ以外のアプリはタイトルに砂時計マークが表示されブラックアウトして使えない状態になる。
こうして、夜ベッドに入ってから届いた通知が気になってスマートフォンを手に取ってしまっても、見られず諦めるしかない、という状況を作り出そうとしているのだ。
少し強硬手段にも聞こえるこの新機能は、もちろん使わなくても構わない。しかしユーザーが本気で夜寝る前のスマホ利用、あるいはベッドに入ってからスマホを見続けてしまう習慣をやめたい場合には有効な機能となりうるであろう。