Appleは通知を管理することで、iPhoneをのぞき込む時間を抑制しようとしている。しかし、連続する通知が元凶なのだ、と決めつけているわけではない。通知はスマホの画面を見てしまう理由にもなれば、スマホを見る時間を減らすツールにもなりうる、と考えている節がある。

  • スクリーンタイムでは、通知の回数や送信元となっているアプリも統計を出している

Appleはこれまで、通知の中で小さなボタン操作によるアクションやメッセージへの返信などのリアクションを取る機能を用意してきた。例えばFacebookメッセージで受け取った通知は、アプリを開くだけでなく、その場で返事を書いたり、「いいね」(親指の絵文字)を送るリアクションを取れた。

これらの機能は、すぐにアプリの利用を終わらせられる。アプリを開いて返事を書くよりも圧倒的に素早く、他の作業の中断させるファクターを減らせるようになる。そういった通知の中での活用をより拡げようというアイディアが新機能の「インタラクティブ通知」である。

これまで、通知の中身はテキストと画像やビデオが中心だった。アニメGIFやビデオも扱えたことから、例えば雨雲レーダーのアニメーションを通知で受け取ることもできるようになっていた。それがiOS 12では、通知のコンテンツ部分についても、ユーザーの操作を受け付けるようになるのである。

例えばレストラン予約のリマインド通知が届いた際、予約する人数を3人から4人に増やしたい場合、アプリ側が人数変更のUIを用意すれば、通知の中で人数の増減が可能になる。これまでは、アプリを開き、予約詳細から編集しなければならなかったが、届いた通知から変更ができるようになるというわけだ。