新機能の発表および追加もさかんに行われました。目立ったものを紹介していきましょう。
Googleアシスタントに新しく追加されたのが、継続会話機能(Continued Conversation)です。これまでは、音声コマンドごとに「OK、Google」というウェイクワードを発する必要がありましたが、この機能をオンにすると、最大3つまでの音声コマンドをまとめて処理できるようになります。Google Homeでの自然な会話を実現するには欠かせないこの機能、日本語環境でも早期の対応を期待したいところです。
3万以上! のAlexaスキルから必要なスキルを選ぶ
AmazonのAlexaで新たにベータテストが開始されたのが、スキルそのものを案内してくれる「CanFulfillIntentRequest」機能です(現在英語のみ)。これはユーザの要求に適したスキルが組み込まれていない場合に、機械学習によって最適なスキルを提案し、かつ有効化してくれる機能です。これならば、事前にスキルを探して組み込んでおく必要もないというわけです。
現在、Alexaスキルの総数は3万個を超えており、また日本語対応のスキルも1,000個を突破するなど、すでに人力で適切なスキルを探すのが困難になりつつあります。今回の機能はそれを助けるもので、従来の検索方法では見つけることができなかったスキルを発見するのにも役立つことから、いずれ欠かせない機能となることは間違いなさそうです。
便利で魅力あるスキルが競争力の鍵に
ところで、スキル開発に関連して、優れたスキルを開発するためのコンテストやプラットフォームが、各社から相次いで発表されています。
Amazonは、その月でもっとも人気の高かったスキルに報酬を支払う「Alexa開発者リワードプログラム」をスタートしたほか、スキル開発の裾野を広げるためのコンテスト「Amazon Alexa スキルアワード」を、8月下旬まで実施すると発表しました。いずれも日本国内をターゲットとしたもので、日本語でのスキル開発を本格的に支援していこうとする同社の意向が見て取れます。
またLINEも、プラットフォームのオープン化と、Clovaのスキルを開発・拡張するための「Clova Extensions Kit」を7月中に一般公開すると発表しました。初期パートナーとしては34社50以上のスキルが予告されており、7月下旬以降公開予定の「Clovaスキルストア」で提供されるとしています。
ちなみに6月に開催された同社のカンファレンスでは、このキットを使ったスキル開発コンテスト「LINE BOOT AWARDS」の開催も予告しています。各社とも、スマートスピーカーの製品投入が一巡したことで、どれだけ便利で魅力的なスキルを増やすかというフェーズに入ったことがうかがえます。