続いて、各レンズの主なスペックと操作部を見てみましょう。
ワイド端の焦点距離の違いが意外に大きい
実際に各レンズで撮り比べてみると、ズーム域の違いや開放F値の差がとても大きいと感じました。特に、ワイド端の焦点距離が24mmなのか28mmなのかは、フレーミングや構図の決定に大きな影響を与えます。24mmスタートのほうが明らかに表現の自由度が高いといえます。
ただし、24mmスタートのFE 24-105mm F4 G OSSとFE 24-70mm F2.8 GMの2本は、大きくて重いことがネックです。昔から「写真は足で稼ぐ」という言葉がありますが、撮影者自身が被写体に寄ったり離れたりすることで焦点距離の制約をカバーできるなら、むしろ小型軽量のFE 28-70mm F3.5-5.6 OSSや、28-75mm F/2.8 Di III RXDのほうが有利といえます。
次回は実写編として、さまざまな条件で撮り比べた写真をチェックしながら、各レンズの個性を明らかにしていきましょう。