フロントマスクに「C」のマーク
まずデザインについてだが、小西CEは「ワイド&ロー、スポーティーなクルマ」を目指したと話す。特徴として、フロントはボンネットをラウンディッシュな造形とし、ヘッドランプは薄型でシャープにしたとのこと。グリルには大型の台形を用いて低重心感を出したそうだ。フロントマスクで目を引くのは、新たに採用したという「C」のマーク。もちろんモチーフは車名の頭文字だ。リアからの見え方では、「ラグビーボールのようなカタマリ感」のある意匠を狙ったという。
室内は「シンプルで上質、開放的な空間を目指した」とのこと。例えばドアトリムからインパネにかけては、水平基調の造形を採用することで開放感を演出している。シートには「スポーツシート」と「スポーティーシート」があり、「スポーツ」の方はカローラ スポーツで新規開発し、初めて導入したものだ。「しっかりホールドして気持ちよく走れる、疲れないシートになっている」というのが小西CEの説明だ。
100万キロの走行試験を行ったグローバルカー
デザインと同じく軸となるのが走りの部分だが、小西CEが開発当初からチームで共有した理想は「ずっと走っていたくなるような気持ちの良い走り」というもの。世界5大陸で延べ100万キロの走行試験を実施し、走りを熟成させたという。8月にはマニュアルトランスミッションを搭載したモデルも発売する計画だ。
そしてコネクティッド機能だが、新型カローラおよび同時発売の新型「クラウン」は、トヨタにとってコネクティッドカーの「ファーストバッターとなる」とのこと。車載通信機「DCM」を全車で搭載し、例えば故障のときに警告灯が点灯したら自動的にコールセンターに接続し、故障の程度や走行可否についてアドバイスを受けられる「eケア走行アドバイス」であったり、AIを用いた音声対話サービス「エージェント」などの機能を使える。スマートフォンのアプリ「LINE」でクルマ自体を“友だち”登録し、マイカーと会話するような趣向のサービスも用意しているそうだ。
こういった特徴を持つカローラ スポーツだが、説明会の後、小西CEと話をする機会があったので、気になることを質問してみた。