COMPUEXでは、メモリメーカーも各社がブースを出展し、製品の展示やデモを行なっている。そうした展示製品のなかから、2018年のメモリモジュールのトレンドを読み解いていこう。
とにかく目立つのはLED搭載による光るメモリの台頭だ。マザーボードやグラフィックスカード、電源といったパーツがどんどん光るようになったが、メモリにも本格的にその波が到来した。パーツメーカーの展示では、必ずといってよいほどデモ機にLED搭載メモリが搭載されていた。ざっと見渡した印象、ミドルレンジ~ハイエンドのメモリモジュールでは、5割以上がLED搭載モデルではないだろうか。
LEDについては、製品マーケティングとして、メーカー側も搭載せざるをえない機能になりつつある。もちろん、エントリーセグメント向けのメモリモジュールならば、いまでも基板むき出しのものやLED非搭載のヒートシンクを搭載するものがほとんどだ。
しかし、より高クロックのものを求めると、かなりの割合でもれなくLEDが付いてくる。ここまで来ると、LED電飾をしていないユーザー、ケースの側面板がクリアではないユーザーも、メモリ選びの時点ではLEDの有無に関係なく、ただデザインやクロック、容量からモジュールを選んだほうが幸せになれるだろう。
また、単に光らせるだけではなく、独自のユーティリティによってイルミネーションを制御できるもの、マザーボードメーカーのLEDユーティリティで制御できるもの、さらには複数メーカーのユーティリティに対応するものなど、光らせたい時に発光させ、落ち着いた雰囲気を求める時には消灯することもできるものが主流だ。
まあ、結局は慣れというものもあり、検証などの企画で光り物に触れざるを得ない状況に置かれた結果、光らせ方次第ではこれもアリだなと心変わりした。ただ未だギラギラする光り方には慣れないが……。