近年のカーナビはナビゲーション機能=道案内の機能は概ね及第点が与えられ、ほとんどのモデルで快適な利用が可能になっている。そこで各メーカーは、カーナビに独自の付加価値を追加してアピールを始めている。そのひとつが安全運転支援やセキュリティーといった分野だ。では実際、どんな機能を備えられているのか、各メーカーの最新カーナビを紹介しよう。
道路標識を認識して通知する機能も
まずは、5月にモデルチェンジを果たしたカロッツェリアの「サイバーナビ」から。カーナビの中でもハイエンドなモデルとして長らく高い人気をキープしているシリーズである。
現行モデルで注目したのはドライブサポート機能。これは、マルチドライブアシストユニット(MAユニット)を同梱したサイバーナビを選ぶと利用できる機能で、付属の専用カメラで前方を監視するシステムを採用しているため、各種のドライブサポート機能が利用可能になるのが特徴だ。
そのひとつが、前方のクルマと車間が近すぎる場合にナビの画面や音で警告してくれる機能。さらに、高速道路や一般道を走行しているときに自車が走行している車線を認識して、レーンを外れてしまうと知らせてくれる。また、「横断歩道または自転車横断帯」を示す菱形の道路標識を認識すると、通知する機能も備えている。
リスク検知でメール送信
もうひとつ注目なのが、セキュリティの機能だ。駐車している時に振動などのリスクを検知するとMAユニットが起動し、自動で車外の様子を録画・録音する。また、別売のフロアカメラユニットを取り付けておけば、車内の様子も同時に録画できる。さらに、静止画を添付してメール送信する機能も利用可能だ。クルマから離れた際でも、常に愛車を監視できるこの機能にも注目だ。
また、MAユニットは専用カメラで前方の様子を録画するドライブレコーダーとしての機能も備えている。安全支援やセキュリティなどを幅広くカバーしているのが、カロッツェリアのサイバーナビと言える。
カロッツェリア「サイバーナビ」AVIC-CL902-M
価格: オープン価格
モニター: 8V型ワイドXGAタッチパネルモニター(LEDバックライト)
地デジ: 12セグ・ワンセグ
対応メディア: DVD、CD、Bluetooth、USB、SD、HDMI