去る5月12日、東京・六本木ヒルズで「G-SHOCKファン感謝祭2018」が行われました。2018年4月に誕生35周年を迎えたカシオのG-SHOCK。過去にも数多くイベントを開催してきましたが、今年は文字通り「35年間愛してくれたファンへの感謝」をギュッと詰め込んだ内容に。G-SHOCKが長年バックアップしてきたファッション、アート、スポーツ、音楽にまつわるさまざまな催しが盛りだくさんでした。
「タフネス」をテーマにしたG-SHOCKは、1983年に販売されたDW-5000Cを皮切りに、高い強度と機能性、そしてファッション性で人気を誇ってきました。プライベートから仕事、環境に合わせたシリーズやデザインを数多く提案。2017年9月には世界累計1億本の販売を突破しています。
繊細で壊れやすいとされる時計のなかで強さを売りにする存在は、まさに唯一無二。今回の「G-SHOCKファン感謝祭2018」は、そんな位置にまで押し上げたファンたちに35年分の感謝を伝えるイベントです。
原点から現在までを一挙に披露するプロダクト展示
まず筆者が注目したのは、大屋根プラザの「PRODUCT」スペース。G-SHOCKの歴代モデルが一望できる上に、研究開発センターでの「タフネス実験テスト」、G-SHOCKの生みの親である開発者・伊部菊雄さんと直接お話しできる「伊部塾」と、G-SHOCKを丸ごと楽しめる展示です。各ブースを簡単にご紹介しましょう。
G-SHOCKの原点「DW-5000/5600」と進歩をご紹介
まず目に入るのが原点「DW-5000/5600」コーナー。第一号のDW-5000Cとそれ以降の進化を、機能・素材・デザインという3つの側面でひも解きます。DW-5600は映画「スピード」でキアヌ・リーブスがつけた時計としても有名ですが、手に入れたいと思えばできてしまうのがいいところ。あのスクエアでシンプルな形はそのままです。
だけどその一方で、機能にはELバックライトや電波ソーラー、スマートフォンリンクなど、素材にはクロスバンドやカーボンファイバーなど、デザイン(塗装や外観)には迷彩やスケルトン、人工オパール文字板などと、各時代の最先端技術が取り入れられて進化してきました。しかも、その研究は今なお続いているのだから驚きです。30年以上、世代や性別を問わず人気があり続けるのも、こうしたベーシックさと革新性が共存するモデルだからこそなのでしょう。