-- そのライセンスプログラムですが、今回、大きく変わっていますね。

日比野 これまでのプログラムには多くの種類があり、お客様に最適なものを選ぶのが難しい状況でした。それがシンプルになったので、見積にかかる時間は3分の1程度になると思いますよ。ボリュームライセンスプログラムは、ユーザ数ベース、同時接続ベース、サイトライセンス(企業の全従業員数を対象)の3つからいずれかを選び、選んだプログラムの契約を年間にするか永続にするかを選ぶだけです。教育機関とNPO向けの、より導入しやすい価格のプログラムは、今まで通りあります。

-- ボリュームライセンスプログラムの変更は、新規と既存、それぞれのユーザに対してどのような影響がありますか?

エプリング 新規のお客様にとっては、今の話の通り、シンプルで選びやすくなりました。また、新しいFileMakerユーザライセンスにはFileMaker Serverが3ライセンス含まれるので、サーバ - クライアント環境ですぐにFileMakerプラットフォームをご利用いただけます。既存のお客様向けには、既存の契約をFileMaker 16ベースの価格で最長3年、一括契約更新できる移行プランがあります。

荒地 既存のお客様にとっては使い方を広げるチャンスだと思います。FileMaker Serverが3ライセンス含まれるので、たとえば今まで1ライセンスの契約でオンプレミスのサーバを使っていたのを、オンプレとFileMaker Cloudの両方を併用する構成にするといったことができます。

日比野 iOS用のFileMaker Goのダウンロード数は、2年前と1年前を比較して1.5倍、1年前と今年を比較しても1.5倍に増加しています。このようにiOSデバイスの利用が大きく増えていることからも、新しいユーザライセンスはFileMakerプラットフォームを活用する上でのメリットが大きいと思います。