乗車回数は「電車<飛行機」

古庄氏: 「飛行機雑誌の連載などもやっていると、搭乗券が貯まるわけですよ。搭乗券自体は自分でとっていました。と言っても、箱に入れていただけなんですけどね(笑)。『これでなんかできるんじゃないか』って思っていました」

  • 2014年に「世界で最も多くの航空会社に乗った」人としてギネス世界記録を取得。現在もその記録は破られていない

    2014年に「世界で最も多くの航空会社に乗った」人としてギネス世界記録を取得。現在もその記録は破られていない

古庄氏: 「そんな時にギネス記録を調べてみたら、その当時の記録が100社ちょいだったので、『少なくとも150社は乗っているよな。これ、いけるんじゃないの?』と思ったのきっかけですね。ただ、ギネス記録の申請はお金もかかるし手続きも面倒なので、あまり個人でする人っていないんですよ。

制約もいろいろあって、例えば、個人の航空会社は駄目とか、完全に証明できないといけなので搭乗券にフルネームが記載されていないといけないとか、グループはひとつとみなすとか。JALだったらJACもJALもひとつ、ジェットスターはジェットスターとジェットスター・ジャパンもひとつとか。申請をした2014年当時、私自身は200社以上乗っていたんですが、実際に認められたのは156社ですね。それからまだ乗り続けているんで、記録は伸びています」

松永: 「では、またギネス記録更新ということも……」

古庄氏: 「お金と手間がかかるので、誰かに抜かされたらひっくり返せばいいかなって(笑)」

松永: 「その挑戦も楽しみにしています。実際、ギネス記録に認定されたことで変わったことはありましたか」

古庄氏: 「仕事が増えましたね。正直な話、カメラマンって資格があるわけではないので、"ギネス記録保持者"は肩書きとしての説得力はありますよね。航空会社や空港から依頼される仕事が多いですけど、雑誌等の連載もあります。カメラメーカーのセミナー(写真教室)などの仕事をしています」

松永: 「今は平均して、どのぐらいの頻度で飛行機に乗っていらっしゃいますか」

古庄氏: 「先週は毎日飛んでいました。今週も1日1回以上は飛ぶ予定です。ある意味、電車の乗り方を忘れたって言ってしまえるほど、電車よりも飛行機に乗る回数の方が多いですね(笑)」

飛行機愛は家族にも伝染

松永: 「そうなると、なかなか家でゆっくりということも難しいかと思うんですが、チャーリィさんのご家族はどのように受け止めてくれていると感じていますか」

古庄氏: 「奥さんは洗脳しました(笑)。初めは飛行機に興味がなかったんですが、今では随分詳しくなっていますよ。私自身、ここ20年ぐらいは撮影以外の旅行をしたことがないです。現地についても空港ホテルにずっといる。天気の悪い日なら、買い物とか観光とかに行ってもいいけど、晴れていたらずっと空港にいます。本人も言っていますよ。『いろいろなところに行けていいですよねって言われるけど、空港から出ないから、ビーチリゾートに行ったって泳げるわけではないし』って(笑)」

松永: 「チャーリィさんは成田空港近くの『空の駅 さくら館』(千葉県成田市)で、ショップ&カフェレストラン『フライトカフェ・チャーリイズ』をプロデュースされていて、カフェでは奥さまもご活躍されていますよね。そのショップにはチャーリィさん独自のルートで入手したものもたくさんそろっています。ショップそのものがチャーリィさんのコレクションだと思いますが、実際、ご自宅にはどのぐらいあるのでしょうか」

  • 「フライトカフェ・チャーリイズ」には、世界ナンバーワンシェアのケータリング会社「ゲートグルメジャパン」から取り寄せた特別メニュー「チャーリイズ特製機内食」(税別1,780円)等もある

    「フライトカフェ・チャーリイズ」には、ケータリング会社「ゲートグルメジャパン」から取り寄せた特別メニュー「チャーリイズ特製機内食」(税別1,780円)等もある

古庄氏: 「コレクションもいろいろあるので難しいところですが、リビングには大工さんにつくってもらった専用の棚があって、1/200スケールのモデルプレーンを並べています。今はもう、棚の中に収集できなくなってしまっていますが(笑)。100ぐらいあるんじゃないかな」

  • 自宅のモデルプレーンコレクション。ここに収納できていないものもあるんだとか

    自宅のモデルプレーンコレクション。ここに収納できていないものもあるんだとか

松永: 「チャーリィさんご自身がこれから目指していることはありますか」