群雄割拠のロボット掃除機市場
いまや国内外における大小多数のメーカーが参入し、にぎわっているのがロボット掃除機市場。そんな中、直径25cmの「コンパクトさ」をウリにするのが、日立アプライアンスのロボット掃除機「minimaru」です。
他社のロボット掃除機が続々と、人工知能や「SLAM(Simultaneous Localization and Mapping)」(※)を採用する中、後発メーカーでありながらあえてそれらのテクノロジーを使わない路線で我が道を行く、ユニークな立ち位置の製品です。
※部屋の地図を作製し、自分の位置を認識しながら自走する高度なロボットテクノロジー。
そんなminimaruシリーズで、2018年に発売されたのが「RV-EX20」。ヨドバシ.comでの販売価格は118,560円(税込 5月1日時点)です。今回は、新製品の進化ポイントや掃除性能、使い勝手をチェックします。
無線LANに対応した!
RV-EX20で一番の進化ポイントは、無線LAN機能の搭載です。本体がインターネットにつながることにより、昨今の家電トレンドであるスマホ連携が可能になりました。
スマホアプリでできることはRV-EX20の遠隔操作、スケジュール(予約)設定、掃除履歴の確認など。他社のロボット掃除機とできることはほとんど変わらず、他社に追随したといった印象です。
しかし、RV-EX20は遠隔操作の内容にひと工夫あるのを発見しました。というのも、他社の遠隔操作でできるのは、ロボット掃除機の運転開始と停止、充電台への帰還というのがほとんど。ですがRV-EX20はこれらに加えて、前進、左右回転、後退の動作を自由にコントロール可能。RV-EX20をラジオコントロール感覚で自由に動かせるのです。
実はこのリモート操作、minimaruでは以前から付属のリモコンを使うことで利用できました。他社のロボット掃除機で、リモート操作機能を省いてしまった製品もあり、最近では日立独自のものとなっています。便利に思っていた機能のため、スマホアプリに搭載されたのはとてもうれしい!
ただしセキュリティ保全のため、リモート操作機能は宅内において、同じネットワークに接続された状態でのみ利用可能。外出先など屋外のネットワークを経由した場合は、リモート操作はできません。外部からのネットワーク侵入により悪用されると危険が伴うものなので、こうした対策がなされている点も評価できますね(外部から勝手にリビングを掃除されたらコワイでしょ?)。