――今回の作品に出演されるにあたり、ご主人からはどんな反応がありましたか?
木下:主人はあまり(特撮作品を)見ないですからね~。
長澤:うちも同じで、たぶん今度の作品も見ないかも。
別府:今日はこんなんだったよ、って撮影現場で撮った写真とかは見せますけどね。
木下:私の場合、最近になってまたちょこちょこ(デカイエローを)やっているので、また?みたいなリアクションをされることがあります。
別府:「またやるんだ、頑張ってね~」みたいな(笑)。
木下:どっちかというと、「ええ~、また~?」みたいな、ちょっとあきれた感じだね(笑)。ほぼ年に一回やってる感覚ですし。
長澤:今年もまた特撮ヒーローの季節がやってまいりました、みたいな(笑)。
――かつての新人時代と違い、演技経験および人生経験を積まれたみなさんですから、お芝居が中心となる今回のストーリーは演じがいがあったのではないでしょうか。
長澤:それはありましたね!
木下:この3人が一緒にいて、演技するってこと自体がレアですし。
別府:普段の日常生活の延長という部分もあって、本当に自然な演技ができました。
――忙しいママたちが家事の時間を短縮するアイデアを考えて、それらを悪と戦う戦隊ヒロインの活動に当てはめていく、というストーリーは、「スーパー戦隊」のパロディという面と、ママの家事・育児あるあるネタという面の二方向から楽しめますね。
長澤:塚田さんはこの作品をぜひ、全国の忙しいママたちに観てもらいたいと思っているようですよ。
別府:シナリオも、そういうママたちの共感を呼ぶような作りになっているんです。
木下:私たち自身も、家事の時短アイデアとか出してるんです。
別府:「子どもが靴を履く、その待ち時間に玄関の掃除をする」というのは、なんていいアイデアなんだって思いました。
木下:ためになった?
別府:もう感動しました(笑)。
長澤:家事と育児、そしてお仕事もこなしている忙しいママたちはたくさんいるだろうし、そんなママたちはキラキラ輝くヒーローママなんだって、共感してもらえる作品になってほしいよね。
別府:あらためて思いますけど、やっぱりママは"子どもたちにとってのヒーロー"だと思いますよ。子どもの安全を守り、おいしいものを食べさせてあげて、精一杯の愛情を注いで、いろいろなことをやっていますから。
――幼稚園のひろと先生役で、『手裏剣戦隊ニンニンジャー』のスターニンジャー/キンジ・タキガワを演じられた多和田秀弥さんが出演されましたね。多和田さんの印象はいかがでしたか?
長澤:もちろん『ニンニンジャー』も毎週観ていましたから、共演できてうれしかったですよ~。なんといっても、ハリケンジャーとニンニンジャーは忍者つながりですから(笑)。ほんとは『ニンニンジャー』にもハリケンブルーとして出たかったのですが、叶わなくて悔しかったです。でも、ハリケンレッド(椎名鷹介)の塩谷(瞬)先生が!
木下:そうだった。『ニンニンジャー』に先輩忍者として出てたんだよね(笑)。
別府:多和田さん、キラキラなイケメン先生でカッコよかったね~!
――この作品では、3人それぞれ当時とまったく同じノリで変身を行い、宇宙忍デモストの送り込む機械忍蟲軍団を相手に壮絶な戦いを挑みます。みなさん戦隊スーツを着用しましたが、マスクは被らず素面での戦いがとてもカッコよかったです。
長澤:スーツも小道具も、放送当時に使っていたものをふたたび持ってきていただいたんです。
木下:マスクも被らず敵をやっつけるなんて、昔よりも強くなってるよね、私たち(笑)。
別府:私は『マジレンジャー』当時、スーツを着る機会がほとんどなかったので新鮮でした。
木下:『デカレンジャー』もそうでした。
長澤:ハリケンジャーの場合、戦闘中でもマスクがオープンになるので、変身前の3人がスーツを着て芝居するシーンが多かったんです。
木下:まさか、今になってハリケンブルー、デカイエロー、マジピンクのスーツを着た私たちの姿が見られるとは!
別府:貴重ですよね。この画を「お宝」なんだとわかってくださる人がどれだけいらっしゃるかで、この作品が成功するかどうかが決まりますね。
木下:小さい子がわかってくれるかどうか……(笑)。