春の訪れが感じられるようになってきた3月、「いよいよスマートスピーカーが社会に浸透し始めた」と実感するひとつのニュースがありました。それは渋谷の居酒屋「天空の月 渋谷店」が、Amazon Echoを設置した「Alexaオーダー席」を設置したというものです。
これは座席に備え付けられた「Amazon Echo Dot」を使って専用メニューを開き、飲み物をオーダーできるというものです。ほかにも店員を呼んだり、会計することを伝えたりと、さまざまな機能が用意されているとのこと。
導入を決めたロイヤルダイニングでは、ハンディ端末でオーダーを取るのに比べてスタッフの労力は半分に抑えられるとし、得られたデータからさらなる施策を研究していくとのことです。いずれこうしたシステムが、さまざまなお店で見られるようになっていくのかもしれません。
ついに「Amazon Echo」の一般販売がスタート
さて、スマートスピーカー業界における3月最大のトピックは何といっても、Amazon Echoの一般販売が開始されたことでしょう。ここ1カ月ほどは、それまで招待メールが届いていなかった人の元にもメールが続々と届き始めるなど、供給量が増えつつあることをうかがわせる動きはありましたが、3月も終わりかけた30日になって、4月3日から一般販売がスタートすることが正式に発表されました。
またAlexaを搭載したサードパーティー製のスマートスピーカー3製品も、同じく招待制から一般販売へと切り替わりました。4月からは家電量販店での店頭販売もスタートするとのことで、すでに家電量販店で取り扱われているGoogle Homeなどとのシェア争いが、いっそう加熱するものと見られます。
なお一般販売の開始に伴って、日本語版のAlexaスキルストアが3月30日にオープンしました。これまではAlexaアプリの中で、数少ない条件から探すことしかできませんでしたが、今回からはAmazon.co.jpのサイト内で、アプリを探す感覚で、ジャンルのほかレビューの星の数からもAlexaスキルを探せるようになりました。