KDDIが考える「ワクワク」とは、一体どんなものなのでしょうか。会見ではその具体例をいくつか挙げていました。以下に紹介していきましょう。
プロのコーチと子どもたちをマッチング
「ワクワク」のひとつが、スポーツ選手のトレーナー、個人ユーザー、スポーツ施設のマッチングサービス「Now Do」に参画すること。その経緯については「(Now Doの代表を務めるサッカー日本代表の)本田圭佑さんが、KDDIの入っているヒカリエに突然来たんです。そこでマッチングの話をしてくれた。育成する側の後継者を育てたい、スマホがあればできるんだ、という思いが伝わってきました」と紹介しました。
高橋氏は「プロのコーチと子供たちがリアルタイムでマッチングされる次世代のサービスにより、お客様の体験価値を向上できたら。ほかのスポーツ領域にも拡張していきたい」と意気込みます。
なお「5Gの時代になると、センシングデバイスが発達する。選手の身体能力や疲労度などを分析することで、スポーツの指導に活かしていける」とも説明。最先端の技術とスポーツは相性が良い、との認識を改めて示しました。
電子マネーの不足分を即時チャージ
また「au WALLET」には、残高不足分が即時でチャージされる「リアルタイムチャージ」機能を追加します。ポイントの現金化、個人間送金にも対応予定です。これについては「銀行の免許が必要になるが、じぶん銀行と連携することでクリアできる」と高橋氏。QRコード決済についても、年度内に取り組んでいければ、と方針を明かしました。
新技術によるサービスの拡張にも、引き続き取り組んでいきます。例えばxRを強化して、自宅の部屋に居ながらにして臨場感のあるスポーツ観戦を楽しめたり、また遠距離の恋人がその場に居るような空間を演出したり、といったサービスなども実現していきたいと話していました。
虎ノ門に開発拠点、パートナーと新技術を開発
先の話にもあった通り、新技術によるサービスの開発にはパートナー企業との共創が欠かせません。そこで今夏には、東京 虎ノ門に「KDDI DIGITAL GATE」をオープンさせます。KDDIのアセット(資産)を活用した、IoT / 5G時代のビジネス開発拠点にしていきたい考えです。
KDDIの専門チームに加え、高度な専門性を持つパートナー企業で構成されるプロフェッショナル集団との共創により「課題発掘」「プロトタイプ開発」「サービス化」までをワンストップで提供していく方針です。
ちなみにKDDIでは、5G時代に向けた事業共創を加速する新ファンド「KDDI Open Innovation Fund 3号」を設立します。有望なベンチャー企業に対して、今後5年間で約200億円の投資を行う予定で、これによりIoT / 5G / AI / ビッグデータへの取り組みを加速していきます。