さて、クアオルトの体験レポートに移ろう。上山市は山形新幹線で2時間30分強のところにある「かみのやま温泉駅」で下車する。今回は体験取材ということで上山市クアオルト推進室の職員の方が迎えてくれた。9時頃の東京発新幹線を利用したので、かみのやま温泉駅に到着したのは、昼食時だった。そこで早速、職員の方に案内されたのが、昼食場所だった。

もちろん、ラーメンや肉料理を提供する店ではない。「クアオルト膳」を提供する店で、カロリーが控えめである。しかも、案内されたのは「楢下宿 こんにゃく番所」というお店。名前のとおり、こんにゃくづくしの料理を提供する店で、こんにゃくを使った懐石料理を提供してくれる。もちろん、こんにゃくなので、カロリーはほとんどない。

「こんにゃくか~」と思った読者の方もいらっしゃるだろうが、何せ懐石料理だ。味や見た目が異なる料理が次々と運ばれてくる。これまで、煮物や汁物に入ったこんにゃくぐらいしか食べてこなかった筆者は、「よくこれだけのバリエーションがあるものだ」と正直に思った。品数が多いので、すべては掲載しきれないが、一部の画像を掲載するので、見た目を楽しんでほしい。

  • 左上:こんにゃく懐石が楽しめるこんにゃく番所。右上:おみやげ用にこんにゃく製品が購入できる。左中:懐石の八寸(約24㎝の盆)。中右:彩り豊かなこんにゃくの造り。左下:ホタテの貝柱風のこんにゃく。右下:フカヒレのように調理されたこんにゃく

クラシック音楽への取り組みも盛ん

上山城の多目的ホールで行われたチェロのレッスン

昼食のあと、国内外で活躍するチェリスト、中木健二さんの公開レッスンに案内された。場所は上山城内にある多目的ホール。残念ながら上山城は改修中でシートに覆われており外観は確認できなかったが、天守閣内の施設は利用できる。実は取材中に「上山音楽祭~ル・シャトーかみのやま2018~」が開催されており、そのためレッスンに案内された。

そしていよいよ気候性地形療法のウォーキングに移る。今回案内されたのは全長約3.1kmの西山コース。もちろん、ミュンヒェン大学の認定コースだ。コース自体は若干のアップダウンはあるものの、「キツイ」と感じることはなかった。むしろ、蔵王連峰の景色を眺めながら、楽しんでウォーキングできた。クアオルト ウォーキングガイドの栗原さんに案内され、無理なく歩けるのがポイントだ。

  • コースは多少のアップダウンがある。蔵王連峰を眺めながらウォーキングを楽しめる