さて、モバイルノートPCとして持ち歩くとなると、やはりバッテリー駆動時間が気になります。朝から夕方までアポが入っているというような極端な例でなくとも、研修やセミナーで1日中PCを使うようなケースが考えられますし、筆者のような編集記者だとイベント取材でずっと外出していることもよくあります。

カタログ値では、フルHDモデルで最大19時間46分、4Kタッチモデルで最大11時間と長時間ですが、果たしてどこまで動くのでしょうか。XPS 13 9370の4Kタッチモデルを持ち歩いて確かめてみました。

・AM9:00~10:00 バッテリー残量100%→92%

  • 出社前にカフェでメールチェック

「持ち歩きます」といった手前、家にいるわけにもいかないので、近所のカフェでWebニュースを見たり、メールチェックをしてみました。電源プランは「より良いバッテリー」で、輝度は25%。スマートフォンでテザリングした状態です。XPSシリーズは輝度を落としても明るい状態なのが使いやすいのですが、これが駆動時間にどう影響するか。

  • キーボードレイアウト

  • 右側のキー配置が少し狭くなっているのは従来モデルから変わらず。矢印キー付近のPage UpとPage Downは押し間違いやすいので注意だ。例えばネイルしている女性だと押しにくいかもしれない

Webブラウジングでは1時間当たり8~9%程度のバッテリー消費です。このまま行くとカタログ値通り、11時間くらいになりそうです。

・AM11:00~15:00 バッテリー残量91%→46%

  • オフィスでもしっくりとくるデザイン。コンパクトな本体はデスクを広く使えます

オフィスで仕事。「電源に接続しなよ」という声が聞こえてきそうですが、電源が使えない場所での会議といったつらい状況を想定して、作業してみました。同じく電源プランは「より良いバッテリー」で、輝度は25%、Wi-Fiでネットワークに接続しています。

それだけではあまり変わらないので、Bluetoothマウスとヘッドホンを使いつつ、Webブラウジングやテキストライティング、画像編集をやってみました。さすがに消費電力が上がったのか、1時間当たり11%~12%くらいのバッテリー消費となりました。LightroomやPhotoshopでの作業比率が上がると、もう少し消費しそうです。

・AM15:15~15:40 バッテリー残量46%→44%

「なぜ、休みの日に会社に来て仕事をしているのか……」。そう思うとむなしくなってきました。「現実の世界は、どうしてこんなにつらくきびしいのだろう……」。心の中でのび太もつぶやきます。虚無になりそうだったので、仕事を切り上げて移動することにしました。

  • 太ももの上でも安定して使える

XPS 13の小さなフットプリントは太ももの上でも問題なく使えます。また、こういった場合、クラムシェルだと安心感があります。2in1だと特に人が多いようなところでは、ディスプレイが当たって倒れるちゃうかもと少し不安になります。

・AM16:00~17:00 バッテリー残量44%→37%

  • 狭い机でもちゃんとおける。例えば出張先のホテルで机が小さいときにも安心

友人との食事前にカフェで時間つぶし。狭いテーブルでもちゃんとおけます。正味6時間くらい稼働していますが、まだまだバッテリーは余裕そうです。

バッテリー駆動の体感として、カタログスペックの7~8割程度動けばいい方という印象がありますが、少なくともメモ書きのようなテキストライティング、Webブラウジングメインであれば、それ以上は使えそうです。

今回はあえて電源がある場所でもコンセントをつなぎませんでしたが、途中で1時間くらい充電できれば十分バッテリーがもつでしょう。さらにデルはXPS 13 9370向けにモバイルバッテリーも用意しています(近日発売予定)。こういった周辺機器を使うのもいいでしょう。

今日が終わっていきます……。

・おまけ バッテリー残量37%→5%

  • バーカウンターにおいても結構なじむ。酒とプレイ動画の配信で虚無にならずにすんだ。人はこうして救われていく

1日の終わりにお酒を飲みたい。そんな日もあります。PCゲーム好きなオーナー(Tom Clancy`sシリーズのファン)がいるバーでTwitchを見ながらハイボールを飲みます。動画再生時でも極端に消費電力が増えるというわけではなく、2時間弱くらいで残り5%というあたりになりました。

XPSはシンプルで悪目立ちしにくいデザインで、カフェやバーなどオフィス外で使っても画になります。隣に座っていたお客さんからも「そのPCいいですね」なんて声をかけられ、所有欲も満たせます。これからはリンゴマークのアレではなく、XPSでドヤリングの時代です。