薄型ノートPCでも4コア/8スレッドの時代が到来
外見だけでなく、内部も進化しています。XPS 13 9370は、CPUに第8世代Intel Coreプロセッサ(Kaby Lake R)を採用しています。4コア/8スレッドを実装するほか、ブーストクロックも高く、パフォーマンスが大幅に向上しています。デルでは3年前のモデルと比較して2倍の性能向上をうたっています。
コア数とクロックも上がった分、システムの発熱が増えていますが、対策も図られています。電力管理システムの「Dell Power Manager」にて、ビデオレンダリングをはじめとする高い負荷がかかる作業時にシステム温度を管理するほか、XPS 13 9370では熱設計を見直し、シリカエアロゲルを利用した新しい断熱材で放熱効率を高めたといいます。
実際にXPS 13 9370で作業してみると、複数アプリを立ち上げた状態でようやくファンが動き出すといった感じで、熱設計に余裕があるように感じました。
全ポートがみんな大好きUSB Type-Cに
インタフェース面での大きな変更は、USB Type-Cコネクタの全面的な採用です。従来はUSB Type-A×2、Thunderbolt 3(USB Type-C)×1でしたが、XPS 13 9370はThunderbolt 3×2、USB 3.1 Type-C×1の構成です。
一部で熱狂的な支持を集めつつあるUSB Type-Cコネクタですが、ここ1年ほどでスマートフォンなど対応デバイスが増えており、旧環境から移行しやすくなっています。また、USB Power Deliver対応でスマートフォンなどとACアダプタを共通化できるところも「荷物を減らす」という点では影響が大きい部分です。
とはいえ、時として人は「いますぐUSBメモリ経由でデータ渡したいんですけど!」「ちょっと古い周辺機器とつなぎたいんですけど!」という場面に遭遇します。そんなときのために、USB Type-AとType-Cの変換アダプタが付属していますので、安心してやっていきましょう。
新色のローズゴールド & アルペンホワイトは上品な印象
さて、これまでXPSシリーズは、プラチナシルバー & ブラックのカラーリングでしたが、XPS 13 9370では新たにローズゴールド & アルペンホワイトを追加しました。おもしろいのは「ただ色が違うだけではない」ことです。
シャーシ自体はアルミですが、パームレスト部分の素材がブラックではカーボンのところ、アルペンホワイトでは新開発のグラスファイバーを採用しています。
ホワイトというと、使っているうちに黄ばみなどの汚れが目立つという印象ですが、日焼け防止UVカット加工や防汚加工を施すことで「1,000日使っても変色しない」とアピールしています。約3年後が楽しみですね。
ただ、カーボンと同様に、パームレスト部分についた皮脂などの汚れも布やティッシュペーパーでさっと拭くだけでキレイになるので、汚れへの耐久性は高そうです。筆者のようにおでこや鼻がキラキラしがちな人にとっても安心です。