デルのプレミアムPC「XPS」シリーズのうち、13.3型クラムシェルノートPC「XPS 13」に2018年モデル(9370)が登場しました。世代を更新するたびに着実な進歩を見せるXPS 13ですが、新モデルはどこがパワーアップしたのでしょうか。

  • 画になるノートPC「XPS 13」

「XPS」におけるノートPCのラインナップを整理すると、まずは今回紹介する13.3型クラムシェルモデル「XPS 13」、続いて13.3型の2in1モデル「XPS 13 2-in-1」、15.6型クラムシェルノートPC「XPS 15」の3モデルが展開されています。2018年1月のCES 2018で15.6型の2in1モデル「XPS 15 2-in-1」が発表されましたが、こちらはまだ発売前。

  • 現状のXPSシリーズ

XPSシリーズにおいてXPS 13は、性能や持ち運びやすさ、使いやすさのバランスが取れたベーシックモデルと位置付けられるでしょう。

  • 箸がモチーフの1つとなっているシルバーのラインも健在

  • ディスプレイ開いた状態でも薄さが際立ちます

さらにベゼルが細く、シャープに

新XPS 13(XPS 13 9370)の改良点として、まず挙げられるのはさらなる「狭ベゼル化」です。これまでもデルは「InfinityEdge」と呼ぶ狭ベゼルディスプレイを採用していますが、このベゼル幅を従来の5.2㎜から4㎜に削減しました。

  • 非常に細いベゼル。かなりシャープな印象

  • 実測値でも4㎜

  • XPS 15の2017年(9560)モデルと比べるとさらに細くなったことがよく分かる

「狭ベゼル」は、ノートPCやスマートフォン、液晶ディスプレイといったデジタル製品におけるトレンドの1つです。製品発表会では「どのくらいベゼルをけずって、本体に対するディスプレイの比率を上げられた」をアピールされるケースが増えています。

「ベゼルが細くなったからって何が変わるの?」と疑問に感じる人もいるかもしれませんが、これがけっこう変わるんですよ。まずは本体の小型化につながります。ベゼルを狭すると、ディスプレイのサイズはそのままでも、本体サイズ(低面積)を小さくでき、同じ13.3型ノートPCといっても、最新の狭ベゼルモデルはひとまわりコンパクトになっています。

  • 非常にコンパクトな本体

  • 重量の実測値は1.218kg

  • 狭ベゼルの代償としてカメラがディスプレイ上部ではなく、下部に配置されます。ある程度補正はされますが、下から見上げるような映像になりがちです

2つ目は単純に見栄えがよくなります。3年くらい前のノートPCと比べると、ずいぶんとシャープな印象で、かつてのノートPCがやぼったく見えてきます。「ちょっと前まで素敵だと思っていたんだけど……どうしてかしら……」。そんな心境です。

3つ目として「没入感」を挙げる人もいます。例えばPCで映画を再生するとき、上下の「黒い帯」が気になる人がいるように、動画などを見ているときにベゼルが気になるという人はいます。ベゼルが目立たなければ、ベゼルの存在感が薄れ、画面に集中できるというわけです。ただ、これは人によって感じ方に差がある部分でしょう。

  • 今回テストした「プラチナ・4Kタッチパネル」モデルは、その名の通り4K UltraHD(3,840×2,160ドット)表示をサポート。sRGBカバー率100%の広い色域と1500:1コントラスト比に加えて、NetflixのHDR再生にも対応

  • 標準のスケーリングは300%。もう少し画面を広く使いたい場合は、250%くらいにするといいだろう

  • 視野角が広く、斜めから見ても色の変化が非常に少ない