最近ビジネスで利用する機会が増えているビデオ会議で便利なWebカメラとして、液晶ディスプレイ上部中央に1280×720ドット対応のWebカメラを搭載します。こちらは、物理的なスライドカバー(LenovoではThink Shutterと呼んでいます)を用意した構成と、Webカメラの左わきにWindows Helloに対応した顔認証用赤外線カメラも搭載する構成を選択できます。
ThinkPad X280の液晶ディスプレイは、2018年3月時点で「解像度1920×1080ドット、タッチパネルあり」「解像度1920×1080ドット、タッチパネルなし」「解像度1366×768ドット、タッチパネルなし」から選択できます。
ディスプレイパネルの表面はノングレア処理が施されていますので照明など周囲の映り込みはありません。解像度1920×1080ドットのディスプレイにおいてMicrosoft Edgeの標準設定と秀丸の標準設定でマイナビニュース パソコンの掲載記事を表示したところ、2バイトフォントの表示サイズはともに約2.75mm程度でした。ディスプレイベゼルの幅は、実測で上側が約15.5mm、下側が約23.5mm、左右両側がそれぞれ約13.5mmありました。
図書館でも打鍵音が気にならない静かなキーボード
キーボードは、従来と同じアイソレーションタイプの6列配列です。スティックタイプのトラックポイントとパッドタイプのThinkPadクリックパッドをそろえているのも同様です。ThinkPadクリックパッドのすぐ右わきにはオプションで選択できる指紋センサーを設置できます。センサーの外観はThinkPad X270と同じですが、設置位置はThinkPadクリックパッドにより近くなりました。
実測したキーボードのサイズは、標準キーで約14×14mm、キートップ間隔が約18mm、キーストロークが約1mmでした。キーストロークは浅めですが指を戻そうとする力が強めなので、キーを押した感触ははっきりと認識できます。また、打鍵音は静かで、図書館に持ち込んで長文を入力していても周囲の目が気になるようなことはありませんでした。
4コアの第8世代Coreプロセッサが搭載可能
ThinkPad X280は、Intelの第8世代(開発コード名"Kaby Lake R")のCPUを搭載した構成が選べます。2018年3月時点で選べるのは「Core i7-8650U」「Core i7-8550U」「Core i5-8350U」「Core i5-8250U」など。
最上位モデルのCore i7-8650Uでは、動作クロックが1.9GHz(Turbo Boost有効時で最大4.2GHz)、Core i7-8550Uで動作クロックが1.8GHz(Turbo Boost有効時で最大4GHz)、コア数はともに4コア/8スレッドで、キャッシュ容量は8GBと第7世代の省電力タイプと比べて倍に増えています。
なお、CPUに統合したグラフィックスコアは「Intel UHD Graphics 620」。これは第7世代の省電力タイプCPUと同じものとなっています。システムメモリはDDR4-2400MHzを最大16GBまたは8GB載せた構成を用意しています。
基板直付けでメモリスロットは用意していないため、購入時で選んだ容量から増やしたり換装したりはできません。ストレージはM.2(PCIe NVMe接続)のSSDで容量は128GB、256GB、512GB、1TBを選べます。
バッテリーは6セルのリチウムイオンバッテリーで容量は48Whです。CPUのTDPは15W(Configurable TDP-upで25W、Configurable TDP-downで10W)で、レノボがJEITA2.0で測定したという公式スペックによると駆動時間は最大で約15.8時間となっています。
付属のACアダプターは45W出力で、1時間で容量80%まで充電できる高速充電機能を備えています。ACアダプターのサイズは実測で約W92×D40×H29mm、重さはコード込みで約233グラムです。