地元・福岡を感じさせる前夜祭
抽選で選ばれた「旅立ちの日 Flight」参加者は17歳から69歳までの111組・120人となり、多くの人は首都圏在住者のようだったが、この日のために北海道や大分から訪れたという人もいた。参加者は天然温泉平和島の湯でさっぱりした後、平和島劇場に集合してカウントダウンから前夜祭スタート……の予定だったが、時計を見るとすでに0時過ぎ。「ですが、カウントダウンをすること自体に意味がありますから」という司会者の言葉で、前夜祭はちょっと遅れたカウントダウンから始まった。
前夜祭では、福岡県出身のアーティスト「Drunk!」と「イーシス」によるトーク&ライブを実施。実は司会者も福岡出身と、スターフライヤーの地元・福岡をまるっと感じさせる環境が整えられていた。会場のすぐそばにドリンクコーナーを設置し、スターフライヤーが機内サービスで提供している、タリーズコーヒーと共同開発したオリジナルブレンドのコーヒードリンクを用意。さらに、以前機内販売をしていた「neo プレミアムカクテル」のドリンクも振舞われていた。
「DrunK!」は、高校時代に一緒にバンドを結成していたギターのKAZYAとヴォーカル/ギターの藤田大吾が、互いが所属していた175Rとalutoの活動休止をきっかけにして再結成したユニットで、「一緒に音で酔っぱらってもらえたら」という想いを込めてネーミングされたユニット。トークの中では夢に向かって頑張ることについて、「僕たちは好きなことをやっているので苦ではないけれど、いつも音楽のことを考えている」とコメントした。
「イーシス」はというと、作詞・作曲・編曲・デザイン・ライブの構成&演出までこなすボーカルのヒロと、そのヒロをこよなく尊敬するギターのアキームの"格差ユニット"という設定のようだが、トークではヒロがアキームの素朴な魅力を引き出すツッコミも垣間見えた。このほど球団に応援歌を提供することが決まり、野球経験者のふたりにとってひとつの夢が叶ったそうだ。
トークには松石社長も参加し、航空会社を志した理由に対して「本当はパイロットになりたかった」とコメント。しかし、目が悪かったことで夢を断念し、整備士になったという。「気が付いたら社長になっていたんですけど、でも、スターフライヤーの社長になることが夢だった。今までいろいろな役職を経験してきたけれど、社長だけはやったことがなかったから」と笑いを誘ったが、「社員がすくすくと成長してくれることだけが夢なんだ」と本当の想いを明かした。
参加者はこの日、それぞれの夢や意気込みをを心にイベントに参加した。「就職活動を頑張りたい」「転職先で挑戦したい」「発覚したガン治療に励む」などと様々な想いをみんなの前で発表。中には航空会社に就職することを希望する人もいたようで、2017年11月に開催された「KitaQフェスinTokyo」にて「空の王女コンテスト」に選ばれた相馬南海さん(19歳)もそのひとり。将来、航空業界で働くことを夢見て、オーストラリアに語学留学を予定しているそうだ。
トーク&ライブの後はチーム対抗のクイズ大会が行われた。スターフライヤーに関する7つ質問に3択から答えるというもので、「簡単ですから全問正解してもらいたいですね」と松石社長は話していたが、スターフライヤーの保有機材数の質問に、会場からは「分かんないよ」という声も。正解は10機であり、この後の「旅立ちの日 Flight」で用意されていた機材は、その中でも最新機である24号機であった。
優勝チームには全員に天然温泉平和島の温泉券が、さらにその中からひとり、じゃんけんでペア航空券がプレゼントされ、さらにその後、全員で松石社長とのじゃんけん大会でさらにもうひとりにペア航空券が贈られた。