■総評 パン派とご飯派、朝食はどっち?
朝食で食べることが多いものとしては(複数回答あり)、「パン類」が62.2%で最も多かった。以下、2位「和食(ご飯、味噌汁など)」(48.3%)、3位「フルーツ」(17.5%)、4位「シリアル」(15.7%)、5位「その他」(7.5%)、6位「麺類」(6.4%)、7位「お菓子類」(4.0%)と続いた。
選んだ理由としては、「パン類」では、忙しい朝でも手軽に用意できることや軽めの食事であること、またコーヒーに合うことなどを評価する声があった。「和食(ご飯、味噌汁など)」は、"伝統的な日本の朝食"として推す意見が多い。栄養バランスも優れているというコメントも見られた。「フルーツ」には手軽さとヘルシーなイメージあり、「シリアル」は同じく手軽で、軽めに済ませられる点で選ばれているようだ。「麺類」や「お菓子類」も、簡単に食べられることが評価された。
「『和食』と『洋食』、選ぶとしたら理想の朝食はどちら」との問いには「和食」が70.3%、「洋食」が29.7%と和食支持者が優位に。「和食」を選んだ理由では、日本人としての嗜好や栄養面でのバランス、ヴァリエーションの豊富さを挙げる声が目立った。一方の「洋食」には、パンやコーヒーが好きだったり、味覚的に洋食の方が好みだったりといった意見のほか、和食よりも手軽に作れるという声もあった。
一生パンだけは厳しい
「もし一生、主食が1種類しか食べられないとしたら、どれを選ぶか」というやや無茶な質問では、「ご飯」(75.1%)、「パン」(14.9%)、「麺」(10.0%)という結果となり、ここでも「和食(ご飯)」の強さが目立っている。
「ご飯」を選んだ理由としては、日本人であれば当然という意見が多かった。何よりも、ご飯のおいしさを力説するコメントが多く、やはり日本人にとってお米というのは、決して欠くことができない食材なのだと改めて感じさせられる。「パン」支持者の意見では、パンは種類が豊富、食べ慣れている、いちばん好きなどのコメントが寄せられた。少数意見ではあるものの「麺」推しの人もおり、その種類の多さを評価する声が並んでいる。
日本人ひとり当たりの米の年間消費量は、1962年度の118.3kgをピークにほぼ一貫して減少しており、2013年度には56.9kgとなっている。その要因としては外食など食生活の外部化や、食の多様化などが背景にあるものと思われる。今回の調査でも、朝食で食べることが多いものとして「パン類」が最多となっており、生活様式の変化とともに朝食のスタイルも欧米化している様子がうかがえた。
ただし一方で、「理想の朝食」や「主食を1種類、選ぶとしたら」といった問いでは、「和食(ご飯)」を選ぶ人が圧倒的多数を占めており、"お米好きの日本人"はまだまだ健在であることも分かった。寄せられたコメントでも、ご飯の魅力を熱く語る人が多くおり、なんだか頼もしささえ感じさせるアンケート結果となっている。
調査時期: 2018年2月17日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 1,005人
調査方法: インターネットログイン式アンケート
※写真と本文は関係ありません