スマートスピーカーの新機能追加は定期的に行われており、細かいものまで拾うとキリがないのですが、2018年2月は既存製品の使い方に影響を与える、大きなアップデートがいくつかありました。
Amazon Echoで新たに追加されたのが、Kindleストアで購入した本を、音声で読み上げてくれる機能です。あらゆる本で利用できるわけではありませんが、テキスト本の多くは対応しており、また日本語の音声もそれほどたどたどしい印象はなく実用レベルに仕上がっています。ポッドキャストのような活用法が増えていきそうです。
もうひとつは通知機能です。一般的にスマートスピーカーは、スマホの着信通知のような、デバイスの側からユーザに通知を届ける機能は備えていませんが、今回のAmazon Echoのアップデートでは、天気や列車運行情報など特定のスキルについて、通知音とLEDを使ってユーザに知らせてくれる機能が加わりました。メールなどの着信通知に対応しないのは不思議ですが、長期的にスマートスピーカーの利用の幅を広げてくれる機能と言えるでしょう。
Google Home Miniで、機能が無効化されたままになっていたミュート機能が復活したのも、利用者にとっては明るい話題です。「上部をタップ」だったのが「側面を長押し」に変更されており、以前に比べて使い勝手はやや劣りますが、音を止めたいのに声で話し掛けなくてはダメという、矛盾した操作からは解放されます。
LINEの新モデル「Clova Friends」では、無料通話機能が強化され、発信だけでなく着信にも対応しました。Clova Friendsが2台あれば、内線電話のような感覚で無料音声通話が可能になります。Clova Friendsは3月に入ってから家電量販店を中心に割引販売が始まっており、導入するならば今が狙い目かもしれません。