前置きが長くなりましたが、そうした歩みを経て、ルンバのスマホアプリ「iRobot HOME」が登場しました。最初の段階では、できたことは遠隔操作とスケジュール設定、清掃モードの選択くらい。スマホならではと感じられる機能やサービスには、もの足りなさがありました。
ただ、ロボット掃除機に限らず、無線LANを搭載した家電製品のメリットは、ソフトウェアを容易にアップデートできること。知らない間にバージョンアップされ、便利になっているということがあるので侮れません。
筆者は昨年(2017年)末にルンバを買い替えました。購入したのは、SLAMと無線LANを搭載した900シリーズの「ルンバ960」です。最上位「ルンバ980」との違いは、「カーペットブースト」と呼ばれる、床の種類を見分けて吸引力を約10倍にまで高めてくれる機能の有無。筆者宅では全フロアがフローリングのみで、カーペットを敷いている場所がないため、この機能は不要と判断。そのぶん少しリーズナブルなルンバ960に決めました。
というわけで、晴れてスマホ連携に対応したルンバオーナーとなったのですが、久々に触れた「iRobot HOME」が思った以上にバージョンアップされているのに驚きました。調べてみると、大幅なアップデートは2017年3月。報道発表はされているものの、メディアではあまり注目されていなかったため、筆者もそれほど気に留めていませんでした。
新しくなった「iRobot HOME」は想像以上に便利!!
最新版の「iRobot HOME」には、ルンバが清掃した情報をマップにして表示する機能「Clean Map レポート」が追加されています。毎回の清掃終了後に、家の間取りと掃除したエリアのマップを作成し、最大で過去30回分まで記録してくれます。
掃除履歴のマップ表示は、他社のロボット掃除機でも対応している製品はあります。筆者がこれまでに試した中では、ルンバ(iRobot HOMEアプリ)が圧倒的にわかりやすく、実際の部屋に近い正確な間取りを把握できていて、かなり実用的だと感じました。