会場には、2030年の暮らしをイメージした展示ありました。2030年にもなると、テクノロジーとサービスが進化し、世の中はさらに効率化を重視したものになっているかもしれません。
デモンストレーションにあった、「自分の体調を自動で管理し、自分に最適な栄養がとれる食事が自動でレコメンドされる」なんて、効率化を追求した食事の形です。でもなんか味気ないな、と思う気持ちもあります。そんな筆者に対し、
「食事は栄養をとるだけじゃなくて、家族とのコミュニケーションですよね」と、パナソニックの担当者が見せてくれたのは、未来の調理家電。好きな場所で、調理や食事をする楽しみをサポートしてくれる調理家電でした。これ、どうやって加熱するようになるんだろう。
さらに、家中のセンサーで人の健康状態のログをとり、健康状態に呼応して花が開く「バイタル・プラント」も見せてくれました。
「しっかりとったログの数値をみるよりも、直感的で優しい雰囲気がしますね」と筆者がいうと、「数値で確認すると正確に把握できますが、毎日チェックするのはなかなか大変です。朝、鏡で顔を見るように"バイタル・プラント"を使って、自分の体を気づかう習慣をつけることが大事ではないかと考えています」と担当者。
最初のうちは説明を聞きながら、IoT技術が進んでいくと、効率化や利便性が追求されていき、「考えること」や人の暮らしとしての「遊び」のようなものがなくなっていくかもしれないと、漠然と寂しい気持ちになっていました。
でも、最後の展示を見て、安心。パナソニックが考えている未来は、「便利な暮らし」だけでなく、「今よりもっと人間らしい暮らし」。テクノロジーを活用しながら、いきいきとした楽しい毎日を過ごす、そんな未来を支えるのが、パナソニックがこれからつくっていく家電なのかもしれません。