ここ数年、レンズメーカーは上述のシグマが特に元気で、高画質のArtラインが独占的な人気と注目を浴びていました。

ところが今回、トキナーが高級レンズの新シリーズとして発表したのが「opera」(オペラ)です。この製品は、フィルム時代に「標準レンズ」と呼ばれた50mm F1.4というスペックですが、現代の技術で高画質・高品位なレンズとして設計したもの。型番の最後にある「FF」というのはフルフォーマットの略で、フルサイズ対応を意味しています。

  • ニコンのフルサイズ一眼レフ「D800」に取り付けた「opera 50mm F1.4 FF」。堂々としたサイズながら、シンプルで高品位な外装だ。価格は未定で、発売は今年の夏を予定している

AFの駆動にはリング型の超音波モーターを採用しており、CP+に展示されていたデモ機ではスムーズでスピーディーなピント合わせをが実感できました。シンプルで高品位な外装は、防塵・防滴設計となっています。ニコン用とキヤノン用の発売が予定されており、ピントリングの回転方向はそれぞれのメーカー純正レンズと同じ方向に設計してあるなど、ていねいな作りも目を引きます。

  • 花形のフードは50mm用としては長く、効果も高そう。PLフィルター操作用の穴も用意されていた

後発だけに、シグマなどの先行メーカーに負けない美しい描写ができるようにした、と自信を持っているとのことです。発売時期は今年の夏を予定しており、価格は未定とのことです。期待して待ちましょう。