シグマが「SIGMA GLOBAL VISON」を掲げ、これまでにない高品質、高画質な製品づくりを宣言した2012年から早5年以上。さまざまな交換レンズを投入するなかでも、フルサイズ対応の大口径F1.4の単焦点モデルは描写の美しさで高い評価を得てきました。F1.4シリーズは、すでに20mm/24mm/35mm/50mm/85mmが製品化されましたが、いよいよ最長焦点距離となる105mmモデル「105mm F1.4 DG HSM」が登場しました。
85mmの登場の時も堂々とした大きさに感心したものですが、今回のモデルは約1.6kgという重さです。けれども、これが「光学的な理想を妥協なく追求した結果の姿であろう」と素直に感じられるのも、これまでの5年あまりに同社がリリースしたArtシリーズの製品がどれもユーザーの期待を上回る性能を持っていたからこそ。特に、フィルター径が105mmと超望遠レンズ並みの大きさを持つ前玉を見ると、絞り開放から周辺光量が豊富で、口径食が少ない描写であることが予想されます。
レンズ本体は防塵防滴設計になっており、環境の悪い場所での使用でも安心度が高そう。また「BOKEH-MASTER」(ボケマスター)というニックネームを持っており、ボケ描写の美しさもアピールポイントになっています。
発売時期や価格は未定ですが、同社は早めのタイミングで製品化する傾向があるため、今年の秋前にはリリースされるのではないかと個人的には期待しています。