カメラ機能では、新たに4K HDRの動画撮影に対応しました。テレビなどのディスプレイでは、4K HDRが最近の流行です。暗いシーンでも目で見たように明るく表現できるので、臨場感が高まってよりリアルな表示になります。対応するコンテンツが必要で、プロ向けの機材だけでなく、最近は4K HDR撮影に対応したデジタルカメラも増えています。
スマートフォンでこれに初めて対応したのがXperia XZ2。メモリ積層型CMOSセンサーを採用したカメラシステム「Motion Eye」によって実現した機能です。HDRを撮影するには露出アンダーと露出オーバーの映像を合成することで広いダイナミックレンジを実現します。Motion Eyeは高速処理が可能で、2つの映像を1フレーム内で撮影できるため、スマートフォンで4K HDR撮影を可能にしたそうです。
HEVC形式の10bit HLG動画で、BT.2020に対応しています。4K HDRのスペックとしては十分で、これは大きな強化ポイントといえる。
スローモーション撮影がフルHDでも可能に
この高速処理は、前モデルで搭載されたスーパースローモーション撮影機能にも貢献しています。960fpsというハイスピード動画を撮影できる機能ですが、今までHD解像度でしか撮影できず、フルHDで作品を納品するプロからも解像度が変化してしまうことで要望が届いていたそうです。
今回、1080pでの撮影に対応しました。ただし、HDでは0.2秒のハイスピード動画を6秒間再生するところ、フルHDでは0.1秒撮影して3秒再生するという仕組みになっています。時間が半減しているので、HDとは異なる撮影の仕方が必要になりそうです。
ほかには、3Dコンテンツを簡単に撮影できる3Dクリエーターも強化され、セルフィーでの3D撮影が可能になったほか、ローカルに加えてサーバーも使ってよりリアルに3D化する機能やFacebookにシェアする機能も搭載されています。
こうした機能はXperia XZ2/XZ2 Compactの両モデルに搭載されており、デザインとサイズで選択肢が広がっているのはいい点です。Xperia XZ2では、非接触充電のQiに対応しており、利便性が向上しているのは優位点です。