さて、話題をソニーの記者発表会に戻しましょう。プレゼンテーションの壇上に立ったのは、ソニーモバイルコミュニケーションズのEVP、Global Sales & Marketing担当の古海英之氏です。古海氏は昨年のMWC 2017、IFA 2017でソニーのモバイル新製品のプレゼンテーターを務めた馴染みの顔です。

  • 古海氏はXperia Ear Duoを耳に装着して登壇

古海氏からは新しいXperiaのスマートフォンに関する話題以外に、大きく3つのことが語られました。

ひとつはXperiaスマートプロダクトの最新動向。2016年のMWCでコンセプトを立ち上げた、Xperiaのエッセンスを継いだ次世代のコミュニケーションデバイスが発表されました。

この分野に関しては、これまで独自AIアシスタント「ソニーエージェントテクノロジー」を搭載する片耳タイプのBluetoothヘッドセット「Xperia Ear」のほか、同じくAIアシスタントを搭載した、画面に触れて操作できるポータブルプロジェクター「Xperia Touch」、およびパーソナルアシスタントロボット「Xperia Hello!」が商品化されてきました。

今回は春以降に商品化を予定する"第4弾"のプロダクトとして、両耳タイプのBluetoothヘッドセット「Xperia Ear Duo」が壇上でベールを脱ぎました。

  • Xperiaスマートプロダクトの新製品「Xperia Ear Duo」

2017年のIFA、2018年のCESでもプロトタイプが紹介されてきた製品なので、外観に見覚えがあるという方も多いかもしれません。本機もソニーエージェントテクノロジーを搭載して、音声やジェスチャーを駆使して電話・メッセージの送受信・ニュースのチェックなどがハンズフリーで操作できるスマートプロダクトです。

ソニーは「KANDO」(感動)を伝えていく

本機がどんな製品なのかはまたあらためて報告したいと思っていますが、古海氏は昨今スマホにもトレンドの波が訪れつつある「AI(人工知能)」について、ソニーモバイルは「インテリジェンス」という切り口から長らく注力してきたことをあらためてアピールしました。

振り返ればXperiaにはスマートなカメラ機能として「プレミアムおまかせオート」、内蔵バッテリーの長寿命コントロールは「いたわり充電」が搭載されてきました。ロボティクスやセンサー、ボイスコミュニケーションなどの先端技術を搭載したAIプラットフォームであるソニーエージェントテクノロジーも、既にいくつかの商品に搭載されて順調な滑り出しを切っています。

古海氏は「ユーザーの皆さまに最も近い距離で接しながら、これからもソニーは"KANDO(=感動)"を伝えていく」としながら、人々のコミュニケーションをサポートするスマホ、スマートプロダクトの開発に全力を注いでいくことを宣言しました。

なお「Xperia Ear Duo」は2018年春から全世界で順次発売が開始される予定。日本も展開先の市場に含まれていますが、時期と価格に関しては明らかにされていません。