それではLegion Y720 Tower(90H9000DJM)のパフォーマンスを確かめたい。搭載するグラフィックスカードはAMD Radeon RX 570で、AMDによるとフルHD(1,920×1,080ドット)で、画質設定を高くした場合のゲームプレイに最適だという。そのため、今回は基本的に解像度をフルHDに固定し、画質設定を調整する形で各種のテストを行っている。

  • Radeon RX 500シリーズが発表された際の資料。RX 570はフルHDで画質設定を高くした場合のゲームプレイをターゲットとする。本格的なVRは上位のRX 580からという位置付け

・3DMark

まずは3DMark。Fire Strike / Fire Strike Extreme / Fire Strike UltraとTime Spyの各スコアは以下の通り。比較対象があるわけではないので、参考値としてみてほしい。

  • 3DMark Fire Strike

  • 3DMark Time Spy

・FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク

続いては効果されたばかりのFINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク。こちらはリリースで、NVIDIAとの協業を大きくアピールしており、同社の開発者向けツール「Game Works」が活用されている。AMD系GPUには分が悪いのだが、最新の国内大型タイトルということもあり、試してみた。スクウェアエニックスによると、スコアの目安は以下のようになっている。

スコア 評価
12000以上 非常に快適
9000~11999 とても快適
6000~8999 快適
4500~5999 やや快適
3000~4499 普通
2500~2999 やや重い
2000~2499 重い
2000未満 動作困難

結果は軽量品質では「快適」、標準では「やや快適」、高品質では「やや重い」となった。やはり少々振るわない形にはなったが、基本的に標準でも十分遊べるだろう。

  • FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク

・ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマーク

続いてはファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマーク。スコアの目安は以下の通り。極端に重いというタイトルでもないので、ここは7000以上のスコアを狙いたいところだ。

スコア 評価
7000以上 非常に快適
5000~6999 とても快適
3500~4999 快適
2500~3499 やや快適
2000~2499 普通
1500~1999 設定変更を推奨
1000~1499 設定変更が必要
1000未満 動作困難

こちらはすべての画質設定で7000を大幅に超え「非常に快適」となった。安心して光の戦士業を営むことができる。

  • ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマーク

・Microsoft Forza Motorsport 7

レースゲームとして「Microsoft Forza Motorsport 7」も用意した。こちらは無料のデモ版でもベンチマークテストを実行できる。画質設定を低/中/ウルトラで計測した。

  • Microsoft Forza Motorsport 7

結果は「ウルトラ」設定でも最小フレームが60fpsを上回っており、こちらも問題なくプレイできる。

・Rise of the Tomb Raider

DX12対応ゲームとしてRise of the Tomb Raiderでもテストした。少し前のゲームという位置付けではあるが、画質設定「最高」でも平均フレームレートが60fpsを超えている。こちらもスムーズなゲームプレイが可能だろう。

  • Rise of the Tomb Raider

いまだからこそ「お得度」が高いゲーミングPC

さて、駆け足気味にLenovo Legion Y720 Towerをチェックしてきたが、シンプルな構成でいい意味で「メーカーPCっぽくない」作りだ。内部のパーツにこだわる場合は別として、価格やプリインソフトでメーカーPCを敬遠する人もいるが、いまやそういう印象はない。特に価格面では、前述したようにいまのメモリやグラフィックスカードが置かれた環境から考えると(セールとはいえ)割安で「お買い得」といえる。

Ryzen + Radeon搭載モデルということで、AMDファンにおススメとしたが、手ごろなゲーミングPCを探している人のニーズに十分応えられる製品だ。