ゲーミングPCの筐体はフロントにデザイン的な特徴を備えたものが多いが、Legion Y720 Towerもその流れをくんでいる。かつてレノボが展開していた「ERAZER」では西洋甲冑をモチーフとした意匠だったが、それよりはいくぶん落ち着いた雰囲気だが、レノボのゲーミングシリーズを表す「Y」のマークがあしらわれている。このほか、天面の排気孔あたりにも「Y」がデザインされている。
フロントには2つの5インチベイがあり、片方には標準でDVDスーパーマルチドライブが装着されている。上部にはフロントのインタフェースを配置。2基のUSB 3.0とUSB 2.0、オーディポート、7-in-1メディアカードリーダーが並ぶ。デジタルカメラで写真を撮影することが多い人にとってカードリーダーはうれしいのではないだろうか。サイドはオーソドックスで、向かって左側のパネルには吸気用の開口部を設けている。
内部へはツールレスでアクセスが可能。背面にあるスライド式のロックを外し、天面の後方にあるボタンを押すだけ。中のスペースも広めで、エアフローが十分確保されているだけでなく。メンテナンスもしやすそうな印象を受ける。
CPUクーラーはAMD純正の「Wraith」シリーズではないが大型のものを備える。リアに120mmファンを標準で搭載する。
電源ユニットはAcBEL製で容量は450W。80PLUS BRONZE認証を取得している。上位のグラフィックスカードへの交換は容量的にちょっと不安。ストレージの増設といった「ちょい足し」が現実的だ。
もし「ちょい足し」するのであれば、5インチベイ×1基、3.5/2.5シャドウベイ×3基が空いている。また、SATAコネクタも2基空いているので、これを利用するといいだろう。
グラフィックスカードは、前方を金属の板、後方も金属フレームで固定している。重量級カードというわけではないが、しっかりと固定されており、PCI Expressスロットや基板に与える影響は少ないと思われる。