ところで、すでに多くの企業がドローンを活用したビジネスを展開しています。ドコモは最後発となるわけですが、敢えていまドローン市場に参入する狙いはどこにあるのでしょうか。中山氏は4つのポイントを強調しました。

それは、ドコモが培った「5G、LTE、LPWAなどのネットワーク」「IoT、AI、画像解析などの基盤技術」「認証、決済などの分野におけるプラットフォーム運用ノウハウ」といった資産を活かせること、そして「自社の無線基地局の保守点検などにも活用できる」こと。このため市場に参入する意義は大きい、と結論づけます。

  • ドコモでは、ドローン市場に参入する意義として4つのポイントを挙げました

説明会では、特にドコモのネットワークが活用できる強みについて説明がありました。それによれば「(携帯電話の電波により個体を認識できるので)同時に複数台の機体を飛ばせる」「手元にないドローンを遠隔操縦できる」「撮影した写真データをリアルタイムで取得できる」とのこと。通信事業者ならではのメリットを活かしたサービスになる見込みです。

  • ドローン×セルラー通信で、通信事業者ならではのドローンサービスが実現できるとしています

ドコモでは、中期戦略2020 beyond宣言において「ドローン・ロボティクスによるワークスタイルの革新」を掲げています。ドローンプラットフォーム docomo skyを中心に、パートナーと連携することで企業、自治体、個人事業主のドローンを使ったサービスを広く支援していくとの説明がありました。

  • ドコモでは、本プラットフォームによりパートナーと価値協創を進めていく考えです