「Hole19」は、ゴルフ愛好家に向けて開発されたアプリ。ゴルフ場の予約にも対応しており、ラウンド中はグリーンまでの距離が即座に分かります。またプレイ後は、ラウンドデータを世界中のユーザーと共有できます。世界中の名門コースからパブリックコースまで、全4万1000以上のコース情報を収録済み。世界中にあるゴルフコースの約98%を網羅しているというから驚きです。
実際にアプリ画面を確認したところ、とてもシンプルなUIでした。188、200、212などと数値が表示されていましたが、これは現在地から狙うグリーンのフロント、センター、バックまでの距離(メートル)とのこと。人工衛星から取得するGPSの情報によって、カップまでの正確な距離を計測できるのだそうです。
CEOのAnthony Douglas氏に話を聞きました。Hole19は、WSD-F20/F10単体で動くアプリ。600円ほどの買い切り型アプリとして展開します。グローバルにおけるエンドユーザーの反響を聞いたところ、「プレイの質が良くなった」という声が多く寄せられているとのこと。
同氏は「Hole19を使用し始めてから、ほんの1年ほどでハンディキャップが20から10まで減ったアマチュアゴルファーもいた。カップまでの距離が即座に分かるので、どのクラブで打ったら良いか、すぐに意思決定できる。これがラウンドの集中力につながっているのではないか」と分析します。きっと、相談できるキャディが腕にいるような感覚なのでしょう。
利用者層を聞いたところ「アマチュアもプロも利用している。実は欧米のトップ選手にも愛用してもらっている。ただ、プロのトーナメントではGPSの利用が認められていないため、練習でコースを周るときに限られるようだ」と明かします。
シンプルなUIにした理由を聞いてみると「プレイ中に情報を確認するのは、ほんの数秒。そこで見やすさを重視した。また、アマチュアのゴルファーには50歳前後の方が多い。スマートフォンの扱いに慣れていない層でも使いやすくしたかった」と回答。ちなみに現在、このアプリを使っているゴルファーには40代が多いとのことでした。
Hole19は、どのようなゴルファーに効果的なのでしょうか。Anthony氏は「ゴルファーの75%がハンディキャップ20以上といわれている。そうした、アマチュアでもう少しうまくなりたい人、コースに出るようになって次のステップに進みたい人に使ってもらえれば」と語ります。Hole19、日本国内にある約4,000のコースでも利用可能。同氏は「日本のゴルファーの皆さんにも、ぜひスコアの改善に役立ててもらえれば」と話していました。