上位モデルのGSP 500/GSP 600が共有しているのが、より立体的な音場感を実現するための「Ergonomic Acoustic Refinement」テクノロジーです。こちらはゼンハイザーがオーディオ用ヘッドホンの開発から練り上げてきた技術で、イヤーカップの中にドライバーユニットを配置する角度を最適化して、聴感上のバランスを整えながら広がりの豊かな音場、リアリティあふれる解像感を実現するというものです。
フォルカー氏は「日本を中心としたアジア地域は、これからゲーミング市場がますます活発になっていくだろう」としながら、「ゲームを楽しむための小道具ではない、プロのゲーマーも信頼を寄せるゼンハイザーの本格的な『ツール』を手に入れて、リアルな没入感を楽しんで欲しい」と、日本のファンに呼びかけました。
ちなみにゼンハイザーは、ドイツ出身のプロゲーマーチーム「SK Gaming」とパートナー契約を結んで、互いの製品や活動をサポートしていくそうです。日本国内でもゼンハイザーのゲーミング製品の情報を発信するためのツイッター、LINEも立ち上がったようなので、ぜひフォローしてみてはいかがでしょうか。
ゼンハイザー・コミュニケーションズから来日したもう一人のスタッフ、Business Manager Gamingのミハエル・テンプチェック氏は、2018年にゼンハイザーのゲーミング用ヘッドセットのフルラインナップが出そろったことを壇上でアピールしました。
現在は入門機「GSP 300」のほか、USBデジタル接続でドルビーサラウンド対応の3Dサウンドが楽しめる「GSP 350」、さらに3Dサウンド対応のプレミアムモデル「PC 373D」に、これから発売されるGSP 500とGSP 600を加えた全5機種がそろいます。
テンプチェック氏の解説によると、従来のゼンハイザーのゲーミング用ヘッドセットは、同じゼンハイザーのオーディオ用やDJ用のヘッドホンとまとめて設計・開発されていたようです。それが約3年前に、ゼンハイザー・コミュニケーションズ社で要素技術の設計から最終製品のチューニングまで、一貫した開発・製造体制を組んでゲーミング用ヘッドセットを作れる環境が整ったそうです。2018年に勢ぞろいした5機種は、新しい環境でイチから設計・開発されてきたモデルなので、テンプチェック氏も特別に思い入れが深いとのこと。
テンプチェック氏は「PCゲームだけでなくPS4やXboxなどのゲームコンソール、スマホで楽しむモバイルゲームにも最適。映画を観たり、音楽を聴くときにも『いい音』に納得してもらえるだろう」として、新モデルのGSP 500/GSP 600が色んな用途に楽しめるお買い得なヘッドセットであることを強調していました。
ギタリストの伊藤一朗氏、FFのテストプレイで歓声
記者発表会には、ゲストとしてEvery Little Thingのギタリスト、伊藤一朗氏も参加。自身も大のゲーム好きだという伊藤氏は、ゼンハイザーのGSP 500を身に着けて最新のPC版ゲーム「FF(ファイナルファンタジー)XV WINDOWS EDITION」を試遊。小音量のエフェクトまで緻密でリアルなサウンドを体験しながら、壇上で歓声を上げていました。