リカバリーメディアの作成

HDM 16を使っていくうえで、やっておきたいことがある。リカバリーメディアの作成である(本当は、最初にやっておきたい)。万が一、内蔵ディスクから起動できなくなってしまった場合やイメージバックアップからのリカバリーで必要となる。

まずは、Windows AIK/ADKのインストールである。利用ガイドのリンクを利用するとわかりやすい。個々のOSに合わせたキットをインストールする必要がある。

  • 図29 ADKのダウンロード

特にWindows 10の場合は、複数のバージョンがあるので、しっかり確認する。確認方法は、[設定]メニュー→[システム]→[バージョン情報]で確認できる。インストールでは[Windows Preinstallation Environment(Windows PE)]のみ(Deployment Roolsは依存関係あり)でよい。

  • 図30 ADKのインストール

あとは、画面の指示に従って進めればよい。リカバリーメディアの作成は、図8の[リカバリーメディアビルダー]から行う。

  • 図31 リカバリーメディアビルダー

まず、メディアの種類を選択する。

  • 図32 リカバリーメディアの種類

最近は、USBメモリが使いやすいだろう。次いで、Windows AIK/ADKのインストール先の確認となる。

  • 図33 Windows AIK/ADKのインストール先

以上で、作成が開始される。

  • 図34 リカバリーメディアの作成中

図35で、完了である。

  • 図35 リカバリーメディアの作成完了

実際に起動したのが、図36である。

  • 図36 リカバリーメディアで起動

インストールされた状態とほぼ同じであるが、メニューに[オプション]が追加され、ドライバの追加やネットワーク設定ができる。

パーティション操作などは操作を誤ると、重大な支障をきたしかねない。HDM 16では、初心者でも、ウィザード形式で安全に行うことができる。熟練者には、図12や13のように、直接、操作を行うこともできる。このあたりが、大きな魅力であろう。本稿では、バックアップについてはふれなかったが、バックアップ関連機能もかなり充実している。パラゴンソフトウェアでは、評価版を提供している。興味があれば、試してみてほしい。