今回の取材では、LEFEBOOK UH/B3のキーボードの生産の様子を見ることができた。FCMが生産ラインを公開するのは今回が初めてである。FCMのキーボードの生産ラインの様子を写真で見てみよう。

  • 製造工程の入口の様子

  • キートップの成形工程の様子。成形機は10台ある

  • 使用される樹脂のチップ

  • 300度以上で溶かした樹脂を金型に流し込んで成形

  • 16個のキートップを一度に作り上げる

  • 乾燥させて完成したキートップ

  • 素材を色つきのものに変えると色が付いたキートップができる

  • キートップの金型。すべてFCMで生産する

  • こちらはで0.2mmのワイヤーを使用し、電気的に金型の外形をカットする

  • キートップの生産を行う際に使われる金型

  • こちらは、キーボードの生産の際に工程で利用するトレイ。このトレイも自ら金型を起こして作り上げた

  • 金型をメンテナンスしている様子。ここまでの体制を持っていることが品質を高めている

  • 靴底洗浄機で洗ってから生産工程に入る

  • 生産ラインによっては防塵服を着用して入る場所もある

  • さらにエアーシャワーを浴びて生産ラインに入る

  • キーボードの生産ラインの様子。組み立て工程は13人で作業。防塵服を着用している

  • キーの下に入るラバードームを実装する「ラバー振込設備」

  • 斜めにしながら振動を与えて正確な位置にはめ込む

ラバー振込設備によって、ラバードームをはめ込んでいることろ
  • ラバードームは均一の品質で量産することが鍵になる

  • ラバードームはキーのスプリングの役割を果たす。何度も試作を繰り返した

  • ラバードームとメンプレンシートと組み合わせる

  • メンプレンシートに風を当てて異物を取り除く

  • 異物が取り除きやすいような網状の棚にメンプレンシートを入れる

  • 治具を使って目視で検査を行う

  • メンプレンシートに接着剤を塗布する

  • 必要なところに接着剤が塗られた状態

  • ギアリングもラバードームの工程と同じように斜めにし、振動を与えてはめ込む

  • 治具にギアリングがはめ込まれた状態

  • こちらはキーを支えるハウジングと呼ばれる部品。これも底部に穴が開いていて異物を取り除く工夫

  • ハウジングも同様の装置を利用する

  • ギアリングとハウジングを組み合わせたところ。熱カシメ設備ですべてのキーを一括カシメする

  • キーボードの下のサポートパネルを取り付ける

  • こちらはキートップを手作業ではめていく工程

  • キートップごとに様々な形が用意されている

  • 治具をつかってしっかりとはめ込まれているかどうかを確認する

  • 最後に目視で確認をする

  • トレイに入れられて次の工程に運ばれる

  • キートップの上部分を印刷する工程。黒のインクを塗布する

  • ここでもすべてのキーを目視で確認をする

  • 不具合があったものはその場で取り換える。作業者の手前にあるのが完成品。奥の部品取用のキーと取り換える

  • キートップの文字をレーザー印刷する工程の様子

  • 文字がない状態で印刷機に入れられると文字が印刷される

  • 文字が印刷されたものと印刷前のものを組み合わせたものを特別に用意してもらった

  • 自動文字認識試験機を導入する一方で、目視での確認も怠らない

  • 目視で発見されたキートップの不具合。「0」のところが欠けている

  • UVコーティングを行う工程。半自動工程となっている

  • キートップを取り付ける作業

  • キートップの取り付け作業は手作業で行われている

UVコーティングを行っている様子。これによって耐久性を高める
  • 最後に治具を使って、70gの力でひとつのキーの四隅をタッチし、動作を確認する。このほかにも自動感触試験機でも検査する

  • 最終検査をクリアすると、ホワイトルームから出て梱包エリアに運ばれる

  • 窓の向こうが梱包エリアとなっている

  • 完成したキーボード

  • こちらは世界最軽量の13.3型モバイルノートPC「LIFEBOOK UHシリーズ」のキーボード

  • 完成したキーボードを出庫口に運ぶ。梱包したものから抜き取り検査も行う

  • 出荷口の様子。部品の入庫もここから行われ、受入検査後に生産ラインに投入される